ウラディーミル・アシュケナージ&
ヴォフカ・アシュケナージ ピアノ・デュオ
[ピアノ]ウラディーミル・アシュケナージ
ヴォフカ・アシュケナージ
日時 |
2014年3月15日(土) 17:00 開演 16:00 開場 |
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会場 | ザ・シンフォニーホール |
料金 | A 10,000円 B 8,000円 C 6,000円 D 5,000円 |
一般発売日 | 2013年9月22日(日) |
優先予約日 | 2013年9月20日(金) |
プログラム | シューベルト:ハンガリー風ディヴェルティメント ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 ムソルグスキー(ヴォフカ・アシュケナージ編曲):はげ山の一夜 ストラヴィンスキー:春の祭典 |
お問い合わせ先 | ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 |
世界を翔ける親子鷹ふたたび
ウラディーミル・アシュケナージ
&ヴォフカ・アシュケナージ デュオ・リサイタル
ウラディーミル・アシュケナージ&ヴォフカ・アシュケナージ父子のピアノ・デュオが帰ってきます。
2011年の来演時には、父アシュケナージ氏が指揮ではなく、自らピアノを弾くのが実に7年振りだということで話題を集めました。この時は、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」や息子ヴォフカ氏のアレンジによるボロディンの「だったん人の踊り」などを演奏、息の合ったところを聴かせてくれました。
それでは今回のプログラムをご紹介しましょう。
まずシューベルト作曲の「ハンガリー風ディヴェルティメント」。シューベルトは折につけハンガリーを訪れていましたが、この曲の第3楽章には、1824年シューベルトが夏の休暇を過ごしたハンガリーの伯爵の別荘で料理人が口ずさんでいたという民謡が用いられています。ハンガリーと言えばブラームスのハンガリー舞曲が有名ですが、全然タイプの異なった2人の作曲家の《ハンガリー風》の違いを聴き比べてくるのも面白いかもしれませんね。
次いでブラームス作曲「ハイドンの主題による変奏曲」。変奏曲史上も燦然と輝くこの《ハイドン・ヴァリエーション》には、管弦楽版とピアノ・デュオ版の2つのヴァージョンが存在し、どちらが先か、あるいは並行して書かれたものか、謎解きが行なわれてきました。なおハイドンの主題とは、ハイドンが軍楽隊のために書いた組曲の中の《コラール聖アントニーノ》と記されたもので、さらに原曲は古い巡礼の歌であると言われています。
そして今回のハイライトとも言える、息子ヴォフカ氏の編曲によるムソルグスキーの「禿山の一夜」。現在よく知られているこの曲は、実はムソルグスキーが遺した合唱と伴奏のピアノ・スケッチを、彼の死後リムスキー=コルサコフが交響詩として編曲したものであり、それを2台のピアノ用に華麗にアレンジしたのがヴォフカ氏というわけです。寡黙な父アシュケナージ氏曰く、「ヴォフカの編曲がいい」と。
そして最後はストラヴィンスキー作曲のバレエ音楽「春の祭典」。1913年パリ・シャンゼリゼ劇場での初演時には、冒頭から嘲笑が起こり、野次が飛び、招待されていたサン=サーンスが憤然と席を立ち、反対派と賛成派の観客が罵り合いを始め、ついには殴り合いになって怪我人まで出たと伝えられる問題作が、20世紀を代表する名曲として、アシュケナージ父子のデュオにより甦ります。
親子鷹の共演をどうぞお聴きのがしなく!