エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル
[ピアノ]エフゲニー・キーシン
日時 |
2014年4月13日(日) 15:00 開演 14:00 開場 |
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会場 | ザ・シンフォニーホール |
料金 | A 18,000円 B 15,000円 C 12,000円 D 9,000円 |
一般発売日 | 2013年10月27日(日) |
優先予約日 | 2013年10月25日(金) |
プログラム | シューベルト:ピアノ・ソナタ 第17番 スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第2番「幻想ソナタ」 スクリャービン:12の練習曲 op.8 より 第2番 嬰ヘ短調 第4番 ロ長調 第5番 ホ長調 第8番 変イ長調 第9番 嬰ト短調 第11番 変ロ短調 第12番 嬰ニ短調「悲愴」 |
お問い合わせ先 | ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 |
4月に来日するエフゲニー・キーシン。
大絶賛を浴びたカーネギーホール公演の様子を、
ニューヨーク在住のピアニスト 針ヶ谷郁さんにレポートしていただきました。
≪公演レポート≫
エフゲニー・キーシン・ピアノ・リサイタル@カーネギー・ホール
ニューヨークでのキーシンといえば、1990年のNYフィルに続いてのカーネギー・ホール・デビュー以来、ファンのハートをがっちりと捕まえて放さない。私も毎年2月頃に発表される次のシーズン(10月から5月頃まで)のカーネギーの定期演奏会のお知らせでは、真っ先にKeyboad Virtuosos(鍵盤の巨匠)シリーズでキーシンが演奏する日とプログラムをチェックして、カレンダーにシッカリ書きこんでおく。
さて、今シーズンのキーシンは3月10日8時からのリサイタル。早々とチケットは完売となり、前日にはステージの上に約100席の椅子が用意された(ちなみにステージ席のチケットは175ドル!)約2800席の満員の聴衆が見守る中、開演時間から10分ほど遅れて、キーシンが颯爽と舞台に現れた。客席とステージの上の聴衆にも丁寧にお辞儀をして、プログラムの1曲目、シューベルトのソナタニ長調、D.850を弾き始めた。この4楽章からなる長大なソナタは、シューベルトが静養のため訪れたオーストリアのアルプスで作曲されたと言われ、31年の生涯であったシューベルトにとっては晩年の作品であるが、躍動感もあり、シューベルトならではの愛らしくシンプルで純粋な美しいメロディーに彩られたいる。キーシンの演奏の緊迫感が客席まで伝わり、客席の隅々まで聴衆が集中して彼の演奏に耳を傾けているのが伝わってくる。特に印象深かったのは最終楽章、小鳥のさえずりや小鹿の群れが駆け巡っている、そんなアルプスの山道を楽しそうに散策している情景が浮かんでくるような、ウィットに富んだ演奏だった。舞台席を確保した友人の後日談によると、キーシンも歌いながら演奏していたそうだ。
休憩を挟んで、後半はスリャービンの楽曲に移った。最初は「幻想ソナタ」。カーネギー・ホールの音響の良さをあらためて実感するほど、繊細な音がひとつひとつが響き渡り、ロシアン・サウンドならではの迫力も勿論伝わってくる。続いてのエチュード作品8からの抜粋7曲は、キーシンのナチュラルなメッセージが全開となり、圧巻は12番!息を呑む迫真の演奏に拍手とブラヴォーの嵐、スタンディング・オベーションの興奮のうちにプログラムは終わった。キーシンも満足げな笑みを浮かべ拍手に応えていた。
しかし、ここからがキーシンの演奏会のお楽しみが始まる・・・今年も彼の得意のレパートリーの中からやってくれました満足度100%の厳選3曲。曲目はサプライズで伏せておこう。
来年は5月16日に再びカーネギーホールの舞台を踏む。
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現代最高のピアニスト、孤高の巨匠キーシン、完全無欠のピアニズムはさらに深く・・・
エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル
その名を聞いただけで、心が、魂が打ち震える・・・。揺ぎなきロシアンピアニズムで、21世紀の音楽界を飛翔し続ける孤高の巨匠エフゲニー・キーシン。3年前のリスト・イヤーでは、華麗なる超絶技巧が煌めくリストの音楽から、驚くまでに深淵なる音世界をありありと浮かび上がらせた現代最高のピアニスト、キーシンが早くもザ・シンフォニーホールに帰ってきます!
キーシンの演奏を聴いた人であれば、皆こう思うはずです。「ピアノからこんな音色が生まれるのか」。そして「この曲には、こんなメロディが隠されていたのか・・・」と。一切の妥協を許さない完璧なテクニック、透明感溢れる音色に秘められた強靭なタッチ、ひらひらと舞う羽のように繊細なる弱音から世界の淵を思わせるような深みを帯びた強音まで信じがたいダイナミズムで紡ぎ出される圧倒的な表現力。まさに完全無欠のピアニズムをもってして、作曲家が創造した音楽の真の姿を映し出すのがキーシンなのです!
今回のリサイタルは、歌曲王シューベルトが遺した神々しき大曲「ピアノ・ソナタ第17番」と、ロシアピアニズムが炸裂するスクリャービンというキーシンで聴くにうってつけのプログラム!美しい迷宮を彷徨うようなシューベルトのソナタ第17番は、村上春樹の小説でも登場した一際人気の高い大作。キーシンの無垢なる美音と天上的な美しさを湛えるシューベルトの最高のマッチングでキーシンでしか表現できないシューベルトをお楽しみ頂けることでしょう!そして、ショパンを彷彿とさせるロマンティックなスクリャービン!この世のものとは思えない神秘的なハーモニーと輝かしいフレーズが次から次へと出てくる知られざる名曲を、キーシンが奏でる究極の贅沢をたっぷりご堪能ください!
終演時間を大幅に超えてもなお続けてくれる真摯なアンコールでも、私たちの心を捉えて離さない現代の巨匠エフゲニー・キーシン。いつまでもその音に浸っていたい最高の幸せを、一緒に味わいませんか!?