女王が紡ぐ円熟の美音
中村紘子
デビュー５５周年記念ピアノ・リサイタル

　
　デビュー55周年を迎え、ますます優雅さと円熟味深まる日本ピアニスト界の女王、中村紘子が、自身の愛するザ・シンフォニーホールで記念すべきリサイタルを開催！1983年ホール初リサイタルで登場された際の1曲目に演奏されたベートーヴェンのピアノ・ソナタ「テンペスト」を携えて、半世紀の時が育んだ円熟の美音を奏でます！
　幼いころから天才少女として知られ、第28回音楽コンクールでは第一位特賞を史上最年少で受賞。Ｎ響初の世界一周公演のソリストに抜擢され華やかにデビュー以後、国内外3700回を越える演奏会を通じて聴衆を魅了し、2008年には紫綬褒章を受章と、まさに、日本のピアニストの代名詞として絶大なる存在感を放ち続けています。
　自身の原点に立ち返り熟考の末、選ばれた曲目は、“楽聖”ベートーヴェン「テンペスト」「熱情」、“ピアノの詩人”ショパン「ノクターン第5番」「幻想即興曲」「幻想ポロネーズ」、そして“ピアノの魔術師”リストの傑作たち。情熱、繊細、優美、華麗とピアノが持つ様々な魅力を存分に味わうことのできる究極のプログラムとなりました。
　その「音」を聴くだけで、その人の想いが伝わってくるような音楽。55年間、中村紘子が紡ぎ上げてきた人生の響きに包まれてみてはいかがでしょうか？