エフゲニ・ボジャノフ ピアノ・リサイタル
〜ベートーヴェン、ラヴェル、そしてシューベルト!〜
[ピアノ]エフゲニ・ボジャノフ
日時 |
2017年9月29日(金) 19:00 開演 18:30 開場 |
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会場 | いずみホール |
料金 | S 4,500円 A 3,000円 |
一般発売日 | 2017年5月28日(日) |
優先予約日 | 2017年5月26日(金) |
チケット販売 | ABCぴあ |
プログラム | ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 「月光」 op.27-2 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 「狩」op.31-3 ラヴェル:ラ・ヴァルス シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960 |
お問い合わせ先 | ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 |
いよいよ公演間近!
エフゲニ・ボジャノフより今回のプログラムについてコメントが届きました!
前半は、偉大な作曲家であるベートーヴェンが作曲したソナタの中でも有名な「月光」と「狩」を取り上げます。ちなみに、それらの標題はベートーヴェンが付けたものではありません。この2つのソナタは対照的な音楽の世界を見せてくれる作品です。「月光」は暗く、絶望的な第1楽章から始まり、そして最終楽章では<ピアノソナタ23番「熱情」3楽章>のように情熱的なパッセージで満たされています。その一方で、「狩」は、喜び、幸福、そして春の高揚した気分に満たされています。
前半の締めくくりは、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」です。この作品は、管弦楽のための舞踏詩「ラ・ヴァルス」のピアノ版としてよく知られています。オーケストラ版は不確かなワルツのモチーフで始まります。非常に遠くから、神秘的で、どのように向かって行くのかが決まっておらず…突然高貴なワルツのモチーフが聞こえるのです。それはまるで水が押し寄せてくるようで、時間と共に段々と強くなり、最後のエンディングで粉砕し破壊されるまで続きます。まるで津波のように。
ラヴェルの素晴らしい器楽編成法ですが、一方ピアノ版では、私自身この曲が持つリズミカルな側面をお見せしたいと思います。危険なように聞こえるかもしれませんが、特に冒頭はトッカータ風を基盤に、これを基にウィーン舞踏会のワルツのテーマで流れるように演奏します。
後半は、人間の喜びや悲しみといった、相反する気分を同時に曲に取り入れる能力に優れた作曲家で、私が敬愛するシューベルトの曲を演奏します。シューベルトは長調の調性で悲しみや憂鬱、抑制を表現し、逆に短調の調性で戯れや喜びを表現できる偉大な作曲家です。シューベルト以前は、モーツァルトのみがこれに近いことができ、シューベルト以降はマーラーがこのアイデアを更に発展させましたが、唯一シューベルトだけがこの魔法の本質を強く表現できることが見て取れます。シューベルトの最後のピアノソナタである「第21番 変ロ長調」は、多面的なものを表現している最も適した例だと思います。彼が発明した最高に素晴らしい曲、レントラー(ドイツ舞曲)や軍隊行進曲がこの曲の中で聴くことができます。彼のキャラクターの大部分が曲中に描かれており、全ての音符とフレーズと共に私達に感動を与える不朽の名作であることは間違いありません。
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エフゲニ・ボジャノフ ピアノ・リサイタル
〜ベートーヴェン、ラヴェル、そしてシューベルト!〜
2010年ショパン国際ピアノ・コンクールの審査員だったアルゲリッチが“審査員という立場を忘れ思わず立ち上がり、拍手を贈ってしまった”と語り、コンクールの話題を一気にさらったボジャノフが、5年ぶりに来日リサイタルを開催。
ベートーヴェン「月光ソナタ」やシューベルトの最高傑作ソナタで、ドイツ音楽の神髄と、ボジャノフの個性・才能をぜひ体感ください!