樫本大進 J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
[ヴァイオリン]樫本大進
日時 |
2010年2月20日(土) 14:00 開演 13:00 開場 |
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会場 | ザ・シンフォニーホール |
料金 | A 5,000円 B 4,000円 C 3,000円 【公演終了】 |
一般発売日 | 2009年10月25日(日) |
優先予約日 | 2009年10月22日(木) |
プログラム | J.S.バッハ:無伴奏パルティータ 第3番 ホ長調 BWV.1006 J.S.バッハ:無伴奏ソナタ 第2番 イ短調 BWV.1003 J.S.バッハ:無伴奏パルティータ 第2番 ニ短調 BWV.1004 |
お問い合わせ先 | ABCチケットセンター 06-6453-6000 |
神のサウンドが降り注ぐ
樫本大進 J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
今年夏、樫本大進さんがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターに内定したというニュースが駆け巡りました。
樫本さんが、最初にザ・シンフォニーホールに登場したのは、17歳でロン=ティボー国際音楽コンクールで史上最年少優勝した翌年の1997年のこと。以来世界のオーケストラとの競演やリサイタルで何度も来演しています。
最近では、J.S.バッハやイザイ、バルトークなどの無伴奏作品を集めた2007年のソロ・リサイタル、ベートーヴェンとショスタコーヴィチの作品を聴かせてくれたピアニスト、コンスタンチン・リフシッツとのデュオ・リサイタルが記憶に新しいところです。
今回再び無伴奏リサイタルに挑む樫本さんが選んだのは、クラシック音楽の原点ともいうべき、J.S.バッハの無伴奏作品集。神の音楽にも喩えられるJ.S.バッハの作品のなかから、天から降りてくるような軽やかな“プレリュード”に始まるパルティータ第3番ホ長調、ソナタ第2番イ短調。そしてプログラム後半のパルティータ第2番ニ短調の第5楽章“シャコンヌ”は、単独でも演奏されることの多い有名曲です。
樫本さん自身は、J.S.バッハについて次のように語っています。
「バッハの音楽は今日にいたるまで、全てのクラシック音楽の最も重要な基盤になっているのではないでしょうか。バッハの和声やリズムの規範が無ければ、音楽は全く異なった種類のものになっていたのではないかと思います。バッハは何世紀にもわたりモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスを始めとした数々の作曲家を触発し影響を与えてきました。
僕にとってバッハを演奏することは、常に最も自然なことであると同時に最も難しいものです。無伴奏ソナタとパルティータの6曲は、子どもの頃から演奏してきましたので、今これらの作品を弾くとその頃から今までの記憶が蘇ってきます。
この6曲は、様々な異なったタイプの音楽から成っています。コラールのようなもの、メロディアスな面、リズミカルなところ、そしてユーモアが込められた瞬間など…。これらは非常に異なった性格を持ちながら、やはり全体として一つの作品を構成している(まるで家族のように!)と感じることが出来ます。
バッハの音楽は、クラシック音楽の基盤であると共に、全ての音楽家の基盤でもあると感じています」
1685年生まれのJ.S.バッハの世界を、1674年製の樫本さんの愛器“アンドレア・グヮルネリ”が、どんな風に再現してくれるか、興味は尽きません。