情熱のピアニストが解き放つ“ロマン”
及川浩治　協奏曲シリーズ　第3回
〜リスト＆チャイコフスキー〜

　まさしくそれは、“何か”が舞い降りた瞬間だった。
2008年7月6日、「協奏曲シリーズ第1回」超満員のザ･シンフォニーホール。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、壮麗な最後の音の残響の中沸き起こった感動は、ホールを揺らす歓喜の拍手となり、2人の音楽家の熱き抱擁となった。あの興奮が、さらなる感動を呼び起こす―――
　皆さんお待たせしました！今年3月の第2回ショパンに引き続き、「及川浩治 協奏曲シリーズ」第3回がついに決定！！鬼気迫る演奏から「情熱のピアニスト」の名をもつ及川浩治が、厳選されたピアノ協奏曲の名曲に次々と挑む壮大なコンサート･シリーズ。この春新展開を迎えます。
　期待高まる第3回は、あのカラヤンの薫陶も受けた実力派指揮者、山下一史を迎えて贈る“ピアノの魔術師”リストと、“天才メロディーメイカー”チャイコフスキー。言わずもがな大傑作のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、最も人気の高い作品の一つ。ホルンの序奏に続く荘厳な和音の連打や、優雅な旋律は何度聴いても聴き足りることはありません。そして注目はリスト！ホール開館25周年ガラ･コンサートで熱演された第1番は、華麗なピアノフレーズがとめどなく溢れ、煌く音色が時間を忘れさせます。ピアニストの表現力が強く問われるロマン派2大傑作。ぜひその音楽の芯に触れてみてください！
　オーケストラと対峙するとき、ピアニストは孤独です。己と向き合い、掘り下げ、そして内に秘めたエネルギーをオーケストラへと放出する。その音楽の摩擦が、私たちを感動の渦に引き込むのです。あの瞬間、舞い降りたのは“何”だったのか？あなたの目で耳でお確かめください！