聖響/チャイコフスキー選集 第2回
[指揮]金聖響
[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団
日時 |
2010年9月26日(日) 14:00 開演 13:00 開場 |
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会場 | ザ・シンフォニーホール |
料金 | A 5,000円 B 4,000円 C 3,000円 (C売切れ) |
一般発売日 | 2009年12月13日(日) |
優先予約日 | 2009年12月11日(金) |
プログラム | チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45 チャイコフスキー:バレエ音楽 「白鳥の湖」より“情景”“黒鳥のパ・ド・ドゥ” チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64 |
お問い合わせ先 | ABCチケットセンター 06-6453-6000 |
2009年4月から神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任し、同年12月よりオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のアーティスティック・パートナーに就任され、活動の場を多方面に広げてている金聖響さん。
2003年から始まったザ・シンフォニーホールと金聖響さんのシリーズ公演8回目の今年は、チャイコフスキーの後期のシンフォニーを軸にした『聖響チャイコフスキー選集』をお届けしています!
6月の第1回は、透き通るように美しい弦楽セレナードと、鮮やかに疾走する交響曲第4番で、ホールの聴衆を虜にした聖響さん。次回9月の第2回公演では、誰もが知っている
名曲「白鳥の湖」と、チャイコフスキーの『運命』とも称される、勝利感に満ち溢れた感動の交響曲第5番をお届けします!
そこで、新しいシリーズを迎えるにあたり、金聖響さんが記者懇談会の場で熱く語ってくださった模様を、もう一度皆さんにたっぷりお届けします!
Q 8年目のシリーズ企画ということですが、改めていかがですか?
歴史はすごいですね。時間が経つのはあっというまだと思います。
8回目、一言で嬉しいですよ!飽きひんのかな?とか思うんですが(笑)。
来年どうしましょう?やりましょう!と言ってもらえて、ほんとにありがたいですし、仕事の軸になっているのが神奈川フィルの常任、OEKのアーティスティック・パートナー、そしてここ、大阪です。あとは今年9月から3年契約でフランダース交響楽団(ベルギー)のチーフコンダクター(首席指揮者)をやらせていただく予定です。盛りだくさんで休みがないのも嬉しいことです!
Q 新しいオーケストラとのタッグですが?
これまでのシリーズ公演に登場してくださった大阪センチュリー交響楽団も、OEKも、編成が小さかったのでプログラムが限られてしまいます。
これから何か違う視点でやりたいと思ったんです。そこで編成の大きな関西フィルハーモニー管弦楽団の名前が上がりました。
Q 関西フィルに関してはどのような印象をお持ちですか?
この先、シリーズ企画も含め、関西フィルとどんな事ができるのかと考え、今年1月の「21世紀の新世界」でも一緒にやろうじゃないか!という話になりました。オーケストラが変わることで、また違うものを提供できるんじゃないかと思いました。
彼らの面白いところは、練習に取り組む姿勢、そこなんですよね。良い意味でのアマチュアリズム的な、練習を練習としてやらない、練習が本番さながらであるという姿勢を持ってらっしゃる方々が多いという印象です。
関西フィルさんぐらいですよ!木管が手を挙げて「ごめん!もう1回やって〜!」っていうんです(笑)その「もう1回やって〜!」っていうのが、僕は結構嬉しくて(笑)。
それって良い姿勢ですよね。すごく好感を持てました。
Q チャイコフスキーを選ばれた理由を教えてください。
今回のチャイコフスキーも、べったべた、ド名曲シリーズになっております(笑)。
大阪でチャイコフスキーを演奏した回数が物凄く少なくて、ザ・シンフォニーホールでは大阪フィルハーモニー交響楽団と前半に交響曲「第4番」、後半に「1812年」という、かなり強烈なプログラムを1度だけやらせていただきましたが、その他で演奏した記憶がありません。
オーケストラも僕もある程度、馴染んでいる曲からすり合わせていって、どういう風に発展していくのか、ということを考えた上で今回はチャイコフスキーを選びました。
Q このシリーズもピリオド奏法で演奏されますか?
ピリオド奏法に関しては今も試行錯誤していますし、なんとなく限界も感じています。
全ての音をビブラートしないという過激なことをやってらっしゃる方もいらっしゃいますが、僕はそうではなくて、ピリオド奏法を限定的に使っています。
チャイコフスキーに関しては、まさにこの時期、19世紀末、ビブラートがあってもなくても少なめだったと思いますし、1930年代ぐらいまではウィーン・フィルだってほとんどしていません。当時の楽器と今の楽器は性能的にも違いますし、奏法も少しずつ変化があると思います。その辺りも考慮に入れながら、音作りに少し時間をかけながら、部分、部分、ピリオド奏法を当てはめていく方法を採るんではないかと思います。
Q 最後に、新シリーズへの意気込みと熱いメッセージをお願いします!
関西フィルと共演した「21世紀の新世界」でも手応えがほんとに良くてですね、ホールが一体となって本当に楽しい時間を過ごせたと思います。関西フィルはすごく一所懸命に、最初から最後までとにかく必死に弾く音楽家集団です。とても熱いものを持ってらして、僕はそういう前向きな姿勢を持ったオーケストラが大好きなので、この新シリーズでも、必ず熱演を披露します!
2010年、新たな気持ちで挑むチャイコフスキー、僕自身、非常に楽しみにしておりますので、どうぞ皆さんも関西フィルとの新シリーズ、期待していてください!!