エジプト1 ルクソール
(ゲスト:鈴木蘭々)
ルクソールは偉大なギリシアの詩人ホメロスが「百門の都」と謳った古代エジプトの首都テーベの一部。アラブ人は荘厳な建築物や巨大な建物に強く感動して、宮殿の都市「ルクソール」と呼んだといわれている。
ルクソールはカイロの南670kmにあり、紀元前2100年から750年まで宮殿都市だった。そしてナイル川を挟んだ東西の流域にモニュメントや高い柱のある神殿など、エジプトにある世界遺産のほぼ3分の1がルクソールにあり、今なお世界中の多くの観光客を魅了している。
太陽が昇るナイル東岸は生命と成長の源を意味する「生の都」、日が沈むナイル西岸は生命の衰退を意味する「死者の都」と考えられていた。
コシャリ店 「ABU ASURAF」 アブアシュラフ
コシャリとはご飯をベースにスパゲティやパスタを混ぜ合わせ、レンズ豆やオニオンをトッピングしてトマトソースをかけたエジプトのファーストフード。エジプトの名物料理で、ルクソールの人気店。
Address :RAILWAY STATION ST
TEL :1668857368
値段:小サイズ:3エジプトポンド(約60円)
大サイズ:5エジプトポンド(約100円)
営業時間:10:00-20:00
ハトシェプスト女王葬祭殿
今から3500年ほど前に古代エジプトの女王ハトシェプストによって建てられた葬祭殿。
断崖絶壁をバックに3段のテラスで構成されている。ちょうど王家の谷に向かうように築かれており、魂の復活・再生を重要としていた古代エジプト人が、谷を女性の子宮と見立てる形で建設したのではないかと考えられている。葬祭殿の中には色鮮やかな壁画が多く残されているが、ハトシェプスト女王の存在を示す壁画や名前は削り取られている。
VTRには登場しないが、参道の入口の左右には枯れた木の根が残されている。その木の根は、およそ3500年前に当時のプントの国、現在のソマリアから運ばれた木。両側にあることから、以前は、葬祭殿までの道に並木道があったと考えられている。葬祭殿の中には、儀式で使う香木を輸入するため、エジプトがプントの国と貿易を行っていた様子が描かれている。
現在も修復作業は続いており、撮影中にも崖の内部に続く部屋では考古学チームと修復チームによる作業が行われていた。
Address :EL QURNA VILIGE
TEL :0952311205
値段:入場料 30LE(約600円)
入り口までのトロッコバス 2LE(約40円)
カルナック神殿
ルクソールを代表する世界遺産の1つ。古代エジプトにおいて最高の神とされるアムン・ラー神などが祀られたエジプト最大級の遺跡。
VTRでガイドが蘭々さんに教えたラムセス2世は93歳まで長生きし、たくさんの妻をめとり100人以上の子供がいたとされている。各地に様々な遺跡を残したため、別名、建築王とも呼ばれている。
34本の柱が並ぶ大列柱室の柱には2種類ある。柱は植物のパピルスを模して作られており、花が咲いた形のものと(開花式)、つぼみの形のものがある。咲いた形の柱頭の上には、50人もの人が乗ることができるといわれている。VTRには登場しないが、ヒポスタイル様式とは、平らな天井を何本かの柱で支える建築様式のことを意味し、当時は大列柱室は天井で覆われていた。
また大列柱室が世界的に有名になったのは、映画「ナイル殺人事件」に登場したことがキッカケといわれている。
VTRには登場しないが、カルナック神殿の入口前の参道には、左右にずらりとスフィンクスが並んでいる。その頭は人間の頭ではなく羊の頭となっているのが特長。羊の頭である理由は、ここカルナック神殿に祀られている神のひとつ、アムン神が羊の化身とされていることからだと考えられている。
カルナック神殿の中には観光客に人気の「スカラベの石像」というものがある。
スカラベとは昆虫の「ふんころがし」のことで、古代エジプトでは、ふんころがしが、ふんを運ぶ様子が太陽を運んでいる姿とされたことから、神の化身と考えられていた。このスカラベの石像の周りを7回回ると願い事が叶うと言われている。たくさんの観光客が石像を周り、「幸運のスカラベ」とし人気を博している。
VTRでは取り上げなかったが、そのスカラベの周りを蘭々さんも周り、願い事をしたが、「何をお願いしたかは秘密です」(スタジオで?)ということで撮影を終えている。
Address :KORNISH ST KARNAK TEMPLE LUXOR
TEL :0952374422
値段:入場料65LE(約1,300円)
シェラトン・ルクソール・リゾート(ホテル)
ナイル川を一望できる老舗の高級リゾートホテル。街の中心や空港からも近く遺跡やナイル川を楽しむには最高のロケーション。レストランやレクリエーション施設も充実しており、ナイル川を望むことのできるプールサイドは多くの観光客で賑わっている。
Address :Khaled ibn El Walid, Luxor 83951, Egypt
TEL :0952274544
値段:ジュニアスイートルーム 1泊朝食付き 455USドル(約45,500円)
ルクソール神殿(ライトアップ・夜)
古代エジプト人が1年に1度神々に農作物の豊穣を祈願していたという神殿。
ルクソール神殿の大部分は、エジプト第18王朝の王アメンホテプ3世と、建築王の異名を持つラムセス2世によって作られた。当時はおよそ3キロ先にあるカルナック神殿と参道で結ばれ、参道にはずっとスフィンクスが並んでいたと考えられている。
ルクソール神殿の入口にあるオベリスクは完成当時、左右2本の対になっていたが、もう一本のオベリスクは、パリのコンコルド広場に贈られ飾られている。
Address :KORNISH ST KARNAK TEMPLE LUXOR
TEL :0952372408
値段:入場料50LE(約1,000円)
ライトアップ時間:日没から21時まで(日中は7時からオープン)
熱気球
エジプトの美しい日の出や貴重な遺跡などを空から眺めることが出来る人気のツアー。
予約を入れると早朝5時に気球乗り場に向かうため、ホテルのロビーまでスタッフが迎えにくる。ルクソールには朝7時まで観光客は橋を使って車でナイル川の東側に渡ることができないという規制があり、気球のツアーのスタッフはホテルの目の前のナイル川沿岸まで船でやってくる。乗船後、対岸でバスに乗り換えて気球乗り場へと向かう。
飛行時間はおよそ45分間。出発地点は各気球会社によって異なり、風によって見ることのできる遺跡も異なるが、王家の谷など広大な景色を楽しめる。VTRに登場する遺跡のほか、空から見ることのできる遺跡には、メムノンの巨像、メディネト・ハブ(ラムセス3世葬祭殿)がある。基本的に気球はガスバーナーにより、上下の高さを調整しながら風をとらえて飛行するため左右に自由に飛ぶとこはできない。
蘭々さんの乗った気球は6人乗り。ツアー会社によっては10人乗りなど様々。VTRで登場する地上の人々との挨拶は、パイロットが着陸地点を探していたときに通過したもの。着陸するとパイロットから気球に乗りましたという賞状のような用紙が手渡される。
Address :メルキュールホテル内 VIKING TOURS
TEL :0952374944
値段:100USドル(約10,000円)
URL :http://www.mercure.com/gb/home/index.shtml