北京・天壇公園
市民たちの憩いの場である天壇公園。かつては皇族しか入ることのできない神聖な場所だった。北京のランドマークの一つ天壇は、明代を代表する傑作建築であり、1998年には世界遺産に登録されている。ここで歴代皇帝たちは天に祈りを捧げ、国の繁栄と富を願ったといわれている。シンボルとも言える祈年殿の美しさは北京のどの建物にも勝る輝きを放っている。
桂林
広州から北西へ500キロ。広西荘族自治区、桂林。一番の特徴はなんといってもたくさんの奇妙な岩山。街のどこにいてもゴツゴツ、ニョキニョキの岩山が見える。桂林の街の真ん中を北から南へ流れる漓江は、山水画の世界を楽しめる川であり、この辺りの人たちの生活に欠かせない川でもある。
万里の長城
人類史上最大の建築物、万里の長城。山を縫い、砂漠を走り、その総延長はおよそ6300kmにも及ぶ。歴代王朝が約2500年間に渡り、北方異民族の侵入を防ぐために増改築を繰り返してきた大城壁だ。その雄大な姿は巨大な龍が地を這うようにも見える。
《中国のちょこっとガイド》
北京から飛行機で1時間ほど、黄海を望む青島(チンタオ)の名物と言えば、ご存じ青島ビール。青島では生ビールをビニール袋で買います。一体どのように飲むのかというと・・・なんとストロー!こうして飲むとより美味しいそう。
バナウェ・コルディリェーラの棚田群
フィリピンの首都、マニラから車でおよそ8時間。標高約1500メートルの山間部に広がるバナウェ・コルディリェーラの棚田群。その見事な景観から「天国への階段」と称され、1995年、世界遺産に登録された。2000年以上も前から変わらない山岳民族の暮らしがこの広大な棚田を守っている。
アジアで最も美しい自然と人間の共同作品と言われ、フィリピンの人たちの誇り。
アンコール・ワット
カンボジアの密林の中にひっそりと佇む世界遺産、アンコールワット。12世紀前半に建てられた世界最大級の石の寺院で、地上における神の世界が表現されている。本殿の中には神に仕える女官をかたどった3000体を超える石像が祀られ、壁には壮大なヒンズー教神話が刻まれている。中央にそびえる塔の下で、歴代の王たちは国の富や繁栄を祈ったといわれている。
カッパドキア
トルコ中央部、標高約1000メートルに広がる奇岩地帯、カッパドキア。何千万年という年月をかけ、雨と風に削られて出来上がった世界遺産の風景。カッパドキアでは大地の形をそのまま生かし、人々の暮らしが営まれてきた。無機質な外側とは裏腹に、中は鮮やかなフレスコ画に彩られた教会や、光が差し込む温かな家屋になっている。
《トルコのちょこっとガイド》
カッパドキアの名物料理がこの壺を使ったお料理。古くから受け継がれてきた調理法で、カッパドキアの家庭ならどこにでもあるというかまどを使い直火でおよそ3時間じっくり煮込む。こうすると柔らかく優しい味わいの煮込み料理が出来上がる。レストランで出してくれるところも多い。
ドブロブニク
アドリア海沿岸に位置する、中世に海洋都市として栄えた街。全長約2キロを超える長い城壁とそれに守られてきた美しい街並みは「アドリア海の宝石」と呼ばれ、1979年、世界遺産に登録された。現在はヨーロッパ有数の観光地として人気を集め、毎年、世界中からたくさんの人が訪れる。
アムステルダム
オランダの首都で、17世紀、世界有数の貿易港として栄えた街。
街中に張り巡らされた運河の数は、大小160あまり。明るい建物と溢れる緑―その中をゆったりと流れる運河が織りなす光景は、水の都ベネチアにも匹敵するといわれている。アムステルダムの美しい街並みは、2010年世界遺産に登録された。
《オランダのちょこっとガイド!》
オランダは世界有数の自転車大国。街には実に様々なタイプの自転車が行き交っている。
中でも珍しいのが、ビールサーバーを摘んだ大型自転車。8人乗りで決められたコースをビールを楽しみながら回る。所要時間は約2時間、予約すれば誰でも乗ることができる。
クルーガー国立公園
南アフリカにあるクルーガー国立公園。その魅力はなんといっても野生動物の観察。四国がすっぽり入るほどの広大な敷地内では、少し車を走らせるだけで、すぐにたくさんの動物たちに出会える。現在生息している哺乳類の数はおよそ150種類。運が良ければ赤ちゃんゾウを見ることができたり、野生ならではの珍しい光景を目にすることもある。
ビクトリア・フォールズ
アフリカ大陸の南、ザンビアとジンバブエの国境に位置するビクトリア・フォールズ。幅約1708メートル、落差約108メートル。その規模は世界最大級を誇る。美しく雄大な姿は、1989年、世界遺産に登録された。
《ビクトリア・フォールズのちょこっとガイド!》
「悪魔のプール」と呼ばれるスポットは、なぜかここだけ流れがほとんどなく、滝の端まで泳いでいくことができる。下を覗けば、まさに天然の絶叫アトラクション。
ベリーズ・バリア・リーフ
中米、カリブ海に位置するベリーズの海には北半球最大のサンゴ礁が広がっている。全長、およそ300キロ。そこには400種を超えるサンゴが生息し、そのサンゴに守られて多くの生き物たちが暮らしている。独特の生態系を持ち、美しく豊かなベリーズのバリア・リーフは地球が守っていくべき財産と称えられ、世界遺産に登録されている。
レイソンス・マラニャンセス国立公園
ブラジル北東部のジャングルに突如現れる砂丘地帯。約15万5千ヘクタールという広さは、宇宙からも確認できると言われている。どこまでも続く真っ白な世界。風に吹かれて、刻一刻と変わっていく表情。その美しさは砂でできた芸術作品のよう。その中にある大きな湖は、雨季に降る雨がたまってできたものだと言われ、1月から6月の間にだけ見ることができる。この湖は国立公園内に無数にあり、空から見るとなんとも神秘的な光景。
パンタナル
ブラジル、ボリビア、パラグアイの3カ国にまたがる大湿地帯、パンタナル。総面積は日本の本州に匹敵する。その広大な大地には300種を超える哺乳類。約480種類の爬虫類、そして鳥類は珍しい固有種を含め、およそ1000種も生息している。2000年、世界遺産に登録された。
《パンタナルのちょこっとガイド!》
湿地帯の中を流れる川のボートツアーでは動物観察だけでなく、釣りを楽しむこともできる。
釣れるのは、パンタナルにたくさん生息しているというこのピラニア。さらにアリゲーターを呼んで、釣れたピラニアを食べさせる。
ナスカの地上絵
アンデス山脈に抱かれたペルー。この国で最も有名な世界遺産といえば、ナスカの地上絵。大地に刻まれた巨大な絵は紀元前2世紀から800年にわたり描かれたと推定されているが、誰が何のために描いたのか、未だ多くの謎に包まれている。
マチュピチュ
標高約2500メートル。アンデスの山に浮かぶ謎の空中都市、世界遺産「マチュピチュ」。建造されたのは、15世紀半ばから16世紀前半、南米最大の文明を誇るインカ帝国の時代だと言われている。20世紀初頭までその存在を知られていなかったマチュピチュ。未だ解明されていない謎が多い遺跡。