クロアチア3
スプリット&ストン

スプリットの旧市街は、古代ローマ帝国の皇帝が造った1700年前の宮殿遺跡。街を囲む石造りの壁は、当時の宮殿の外壁。人々が暮らすことで、朽ち果てることなく守られてきたその街並みは、生きた古代遺跡として注目され、1979年世界遺産に登録された。

広場に面した大聖堂。ここはかつて皇帝の霊廟だった場所。8世紀に大聖堂として改装されたため、古代ローマ帝国の雰囲気も残した珍しい造りになっている。大聖堂を出ると、すぐそばにある小さな扉は鐘楼への入り口。地上約60メートルの高さを誇り、173段ある階段を上りきった頂上からは、スプリットの美しい街並みとグラデーションが素晴らしいアドリア海が一望できる。

【料金】
大聖堂 入場料 15クーナ(約280円)
鐘楼 入場料 15クーナ(約280円)
ディオクレティアヌス宮殿 地下室 入場料 40クーナ(約740円)

大聖堂のすぐわきには地下へ続く階段があり、中に入ると旧市街の下には巨大な地下空間 が広がっている。これはかつて倉庫として使われていた場所。ここで宮殿に暮らしていた人たちが様々な作業をしていた。当時使っていた道具などが保管されており、地下全体が、当時の生活を今に伝える博物館になっている。

宮殿の一部を改築して造ったプチホテル。
部屋数は全部で12部屋。アットホームな雰囲気が魅力。

【住所】Poljana kraljice Jelene 5, 21000 Split,
【料金】スーぺリアダブル 1泊ルームチャージ朝食付 120ユーロ(約16,800円)

地元で評判のレストラン。漁師さんから直接仕入れる鮮度抜群の魚介類が自慢。シェフのこだわりは、いかに素材が持つ旨みを引き出すか。目の前に海があるスプリットだからこそできるシンプルな漁師料理。

【住所】Tomi?a Stine 3, 21000 Split,
【料金】
エビと小魚のフリット 120クーナ(約2,220円)
イカのグリル 60クーナ(約1,100円)

アドリア海沿岸最大の港町、スプリット。周りには、穏やかな入り江を持つ小さな町が点在している。その一つ、ストンはクロアチア一番のカキの産地。港に停まっているテーブル付きの船は、カキ漁師さんが営むレストランの船。お店で食事をする前に、クルージングしながら漁場まで行って、採れたてのカキを食べさせてくれる。

新鮮な貝料理が食べられる、海沿いにあるシーフードレストラン。

【住所】Kroz Polje 5, 20230 Mali Ston,
【料金】
カキグリル 1皿 12クーナ(約220円)
カキフライ 1皿 12クーナ(約220円)

素朴なストンの町にはもう一つ珍しいスイーツの名物がある。マカロニケーキはストンで誕生した伝統的なスイーツ。マカロニにカカオ、砂糖、シナモン、くるみをよく絡めてパイ生地に詰め、生地で包みこんだらオーブンでおよそ1時間かけてじっくり焼き、最後にザラメをかければ出来上がり。もともとはストンに住むお母さんが家の余りもので作ったケーキで、その意外なおいしさが近所の人たちに大好評。いつしかクロアチアを代表するお菓子になった。

【住所】B. Angeli Radovani 5, 20230 Ston,
【料金】マカロニケーキ 25クーナ(約460円)

クラパと呼ばれるクロアチア伝統の男性アカペラ合唱。スプリットの宮殿内は音の響きが大変よいため、プロのクラパチームが毎日夕暮れ時に練習にやってくる。その美しいハーモニーは街の名物の一つ。
朗々と響きわたるクラパの歌声は、スプリットの夕暮れをより一層美しく見せてくれる。