◇番組内容1信楽焼で知られる、焼き物のふるさと、滋賀県の信楽。町の中心から離れた、のどかな里山にある陶芸工房が「古谷製陶所」。日常で使われるリーズナブルな食器で人気の工房です。丸みがあって飽きの来ない、やさしい色合いが特徴。職人の数はおよそ20人。20代の若手から70代のベテランまで、幅広い世代の職人たちが、伝統を重んじながらも現代にフィットする器を生み続けています。
◇番組内容2工房の一角にはショールームも設置し、一般の人も購入が可能。窯元の3代目は、古谷浩一さん。祖父が窯を開き、父が発展させた工房でしたが、父が病に倒れ、20代の若さで製陶所を引き継ぐことに。そして古谷さんが起こした大きな改革が、キッチンを開くことでした。
◇番組内容3陶芸工房の中に、食器を使って調理や食事ができるスペースを設けたのです。「お客さんからよく、この器はどうやって使うのですか?と質問されることが多くて、それなら器を使う体験をしてもらおうと」 以来、和食、洋食、薬膳と、様々な料理人を招いて料理教室を開き、古谷さんの器に盛られた料理を皆で食べるという、珍しいスタイルの陶芸工房が誕生しました。
◇番組内容4実際に料理が盛り付けられるのを見て、新しい発見があるそうで、「料理が美味しく見える」と評判の古谷さんの器には、そういった研究と努力がありました。また、父が焼いた高級和皿は、主に料亭などで使われる高級和皿でしたが、古谷浩一さんは父の伝統を受け継ぎつつ、「和食、洋食、イタリアンなど、様々な料理に合う器が焼きたかった。使いやすさ、軽さ、重ねやすさ、かわいさにこだわりました」
◇番組内容5父親の代では、問屋への卸しが仕事の中心でしたが、古谷さんが工房を継いでからは「消費者に近づきたい」と、全国の陶器市やクラフトフェアなどに積極的に参加。また、料理のプロたちにも、「使いやすく、素朴で愛らしい」と評判で、次々に注文が入るように。さらに、古谷さん、器の絵付けにも挑戦しますが、その技法が大胆過ぎました。
◇番組内容6さて、どんな器になったのでしょう。さっそく工房の料理教室で使ってみました。
◇ナレーション佐々木蔵之介
◇おしらせ※この番組は2023年2月25日に放送されたものです。
この番組は、ABCテレビの『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。