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神戸連続児童殺傷の事件記録廃棄問題 最高裁が遺族に説明・謝罪

06/02 22:22 配信

 神戸連続児童殺傷事件の全ての事件の記録が廃棄されていた問題で、最高裁は2日、事件の遺族である土師守さん(67)に廃棄の経緯などを説明し、謝罪しました。

 1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件などの重大な事件の記録が廃棄されていた問題で、最高裁は2日、事件で次男・土師淳くん(当時11歳)を亡くした守さん(67)に調査結果を説明しました。

 神戸連続児童殺傷事件の事件記録を巡っては、神戸家庭裁判所の当時の所長が、記録を永久保存にあたる「特別保存」とするか判断する権限が自身にあると認識しておらず、明確な判断を示さなかったことなどが指摘されています。

 (土師守さん)「(廃棄を)決定する権限があると所長が知らなかったということなので、本当に怠慢だなと思います。今は記録保存の意義や保存の方法も考えているが、そういう気持ちを裁判所として持ち続けてほしい」

 土師さんと面会した、最高裁の総務局第二課長は、「非常に貴重な、社会的歴史的意義のある記録を喪失させてしまったことに対し、おわび申し上げる」と謝罪したということです。

最終更新:06/02 22:22

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