関西ニュースKANSAI

　大阪の旅行会社が、観光庁が公募した事業で約６２０万円の補助金を不正に受給していたことがわかりました。

　不正受給があったのは大阪市福島区の「神姫トラベル」です。

　神姫トラベルによりますと観光庁が去年、地域の活性化を目的に公募した事業の１つに神姫トラベルが提案した企画ツアーが採用されました。

　しかし、ツアーの参加人数が少なかったことなどから「総事業費７００万円以上」という補助金の支給条件を満たさないことがわかり、担当の社員が領収書を偽装するなどして、事業費を水増しして報告したということです。

　その結果、観光庁からは今年３月に約６２０万円の補助金が支給されました。

　取材に対して神姫トラベルは「補助金を受け取ることができなければ、事業の収支が大幅な赤字になると判断した社員が１人で行った」と説明し、この社員を懲戒処分にするとともに、補助金を全額返還し、コンプライアンス教育を徹底するとしています。