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【解説】夏のプールに潜むリスク 学童保育中の小1男児が溺れて死亡 5~7歳が特に気をつけなければいけないポイントとは

07/27 18:33 配信

 26日、滋賀県長浜市の学童保育中のプールで小学1年生の男の子が溺れて死亡しました。
 
 当時、学童保育に参加していた児童が45人、そのうち小学1年が14人、それに対し監視していた職員が4人でした。プールの中に2人、プールの外に園長を含む2人という体制です。
 亡くなった小学1年の田中大翔さん(6)は身長120センチでしたが、発見されたところの水深は身長と同じ約120センチでした。
 プールには水深60センチの浅い別のレーンもありましたが、ここでは遊んでいなかったということです。

 26日の午後1時過ぎに入水し、各々自由に遊んでいました。
 この日は、学童保育にとっても今年初のプールでした。
つまり、小学1年の大翔さんにとって、学童保育での初めてのプールでした。

 わずか8分後、別の児童が異変に気づきました。
 大翔さんがレーンを仕切るロープに覆い被さっているような状態で、水面に顔をつけている状態だったということです。
 慌てて心肺蘇生が試みられましたが、回復することなく、午後1時28分に救急車が到着しました。

 職員は、大翔さんが泳げるか把握していなかったということです。

 今回の事故は防ぐことができなかったのか?水難学会の斎藤秀俊理事に聞きました。

 〇当時の監視体制について
 児童45人に対し職員4人というのは、適正な人数ではある。
 ただ、コロナ禍の影響で泳ぎが不得意なる可能性もあった。
 今回の事故はおそらく、遊ぶ間もなく入水直後に溺れて8分間つかった状態だったのではないか。

 〇5~7歳は入水直後の事故が多い
 理由は、プールの水深と身長が同じぐらいのケースが多いから。
 深さを確認せずに飛び込んでしまう子どもが多い。
 子どもの目線だと浅く見えてしまうものの、飛び込んでみたら深く、自分の身長と同じぐらいだったということがよくある。

 〇事故を防ぐ対策
 プールは水深が身長より30センチ低い場所、つまり顔が出るぐらいのところで。
 入水のときは特に注意しなければいけない。


 見落としを防ぐために何かできることはなかったのか、今後問われそうです。

最終更新:07/27 18:33

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