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大阪IR“存在しないと言い続けてきたメールが見つかった”問題で市職員4人を懲戒処分 その上新たにメール7通見つかる
10/31 17:49 配信
大阪IR予定地の賃料鑑定をめぐって、大阪市が「存在しない」と言い続けてきた業者とのメール198通が見つかった問題で、市はメールをサーバーから削除した職員ら4人を懲戒処分としました。あわせてメール7通が新たに見つかったことも明らかにしました。
31日付で懲戒処分を受けたのは、大阪港湾局の当時の担当課長(54)と課長代理(45)=いずれも減給1ヵ月(10分の1)=と、管理監督責任として局長(57)と営業推進室室長(57)=いずれも戒告=のあわせて4人です。
市はかつて、外部からの情報公開請求に対し、鑑定業者とのメールは「存在しない」と回答していましたが、4月にパソコンの外付けハードディスクから198通見つかったことを、約3ヵ月後の7月に発表しました。
総務局などによりますと、課長代理(当時)は1年以上経過したメールは公文書には該当しないと考え、情報公開請求に応じず、データサーバーから削除していたといい、上司の課長も公文書としての認識が不十分だったといいます。
また大阪港湾局によりますと、市が業者にIR用地の鑑定を依頼する前、業者とやり取りしていたメール7通も新たに見つかりました。
今回の不祥事について調査を続ける中で、9月初旬に発見したということです。
総務局は「職員が意図的にメールを削除していたとは認められなかったが、公文書と情報の管理が不十分だったのは事実。上司と部下の意思疎通がしっかりしておらず、(課長も)知らなかった、では済まされない」として陳謝しました。
大阪IRをめぐっては、2019年に市からの依頼でIR用地の賃料鑑定をした4社中3社の金額が一致し、市民からは不自然だとの声が上がっていました。
最終更新:10/31 17:49