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「時期尚早」「責任の所在明確に」 万博期間に“ライドシェア”めざす吉村知事らにタクシー業界から厳しい指摘続々
11/16 20:35 配信
自家用車で客を運ぶ「ライドシェア」を検討している大阪府と大阪市は16日、有識者から意見を聞く会議を開きました。
吉村知事は2025年の「大阪・関西万博」期間中のライドシェア実現をめざしていますが、タクシー業界側からは「現時点では時期尚早。課題の多い大都市に参入することが、あまり理解できない」「責任の所在をはっきりさせ、人と車の管理が必要」といった厳しい声が相次ぎました。
16日の有識者会議では、タクシー事業者や経済界の代表らが出席。
タクシーとライドシェア事業が対等に競争できるようにするため、条件を揃える「イコール・フッティング」など、ライドシェア実現に向けた様々な課題が議論されました。
吉村知事は会議後、報道陣を前に「賛成も反対もあり、様々な意見が聞けた。(年内に)大阪府としての案を考えていきたい」と述べました。
ライドシェアは現状、法律で禁じられていますが、ドライバー不足や過疎地での交通問題の解決に向け岸田総理が国会の所信表明演説で言及するなど、政府が検討を進めています。
有識者会議は12月も予定され、府は年内にも素案をまとめる方針です。
最終更新:11/16 20:35