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「エホバの証人」元2世信者らが“性被害”訴え 国に調査求める要望書提出

11/28 19:28 配信

 宗教団体「エホバの証人」の元2世信者らが教団内の性被害を調べた結果を公表し、国に調査を求める要望書を提出しました。

 親が「エホバの証人」を信仰し自身も信者だった道子さん(仮名・60代)ら2世で作るグループは7月、Xで信者や元信者に教団内での性被害についてアンケートを呼びかけ、159件の回答が集まりました。

 うち35人が、一般信者や各グループのリーダーである「長老」らから、自宅や集会場などで体を触られたり服を脱がされたりするなどの被害を訴えていて、中には性行為をさせられたという人も4人います。

 さらに、被害を相談しなかったという人が21人と最も多く、親や教団内で相談したものの取り合ってもらえなかったといい、警察へ通報したという人はいませんでした。

 また、教団内で一時子どもへのしつけとしてされていた「鞭打ち」についても、多感な時期に屋外で下半身を出されたことや、女性が生理中に叩かれたことも性的虐待だと訴えています。

 元2世信者のグループは28日、子ども家庭庁や文科省などに教団内の性的被害について実態調査をするよう求める要望書を提出しました。

 元2世信者グループの代表・綿和孝さん(仮名)は提出後の会見で「任意団体だけで調べるのは限界がある、ハードルが高いのは分かっているが国に調査してほしい」「誰も助けてくれない中でなんとか生きてきているという話を多く耳にした。そういう人を補償してほしい」と訴えました。

 エホバの証人は、ABCテレビの取材に対し「本人から直接証言を確認できたケースはほとんどなかったようであり、信ぴょう性に疑問を感じる報告だと考えています。エホバの証人はすでに児童保護に真剣に取り組んでおり、児童保護の専門家が子どもにとって安全な組織だと認めています」などと反論しています。

最終更新:11/28 20:40

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