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リニューアルした関空・国際線出発エリアを徹底解剖! 免税店が拡充、アニメやすき焼きバーガーの店も 大阪・関西万博に向け大規模改修工事進む

12/05 18:06 配信

 大規模な改修工事を行っている関西空港第1ターミナルの国際線出発エリアが5日、リニューアルオープン。3階の出国審査場と2階の出国審査後のエリアが新たに開業しました。

(記者リポート)「こちらが新しくなった出国審査場です。フロアの両端にあった出国ゲートを1ヵ所に集約することで混雑緩和につなげたいと言うことです」

 顔認証ゲートなども設けられ、手続きはスムーズに。出国審査の後、搭乗ゲートに向かう導線にあるのがウォークスルー型の免税店です。日本の国際空港では最大規模ということです。2500平方メートルにのぼる免税店エリア。これまではあちこちに点在していた免税店が、約100メートルにわたる通路の両脇に集約されています。

(関西エアポート・高野敬二執行役員)「お客様に歩いていただきながら目にとめていただいて、より買いやすくなるような意味を込めてウォークスルー型を導入した」

 免税店の先は商業エリア。ここは4つゾーンが設けられ、それぞれコンセプトが異なるのが特徴です。飲食店や物販店など27店舗が揃っていて、3分の1が空港初出店のお店です。

 中でも特に注目なのが、日本が誇る「アニメ」。
(記者リポート)「こちらには日本を代表するアニメキャラクターのグッズがずらりと並びます。フライトを待つ間もお子さんが楽しく過ごせそうです」
 人気キャラクター約30種類のフィギュアやプラモデルなどが揃っています。

 飲食店ももちろん充実。
「神戸牛 関西風すき焼き“SUKIYAKI”バーガーです」
 日本人の主食・お米をバーガーにした「Onigiri Burger」外国人に人気の日本食「すき焼き」をご飯に挟みました。
(記者リポート)「ボリューム満点、甘辛いたれがご飯にもしみこんでとってもおいしいです」

生まれ変わった国際線出発エリア。
(韓国への旅行客)「すごく明るくなっていて、前よりきらきらしていて見やすい」
(中国から来た観光客)「(Q.何を買ったんですか?)チョコレートや日本のウイスキーを買った」「10万円くらい使ったかな」

 万博を見据え、今後、保安検査場を拡張する工事などを進め、大阪・関西万博が開幕する2025年春にグランドオープンする予定です。
(関西エアポート)「正念場の1年半を乗り越えたその先には命輝く未来社会のデザイン、それに私たちのリノベーションで花を添えるかたちで万博を迎えたい」

 ウォークスルー型の免税店エリアを抜けて広がるのが、休憩スペースです。天井は日本建築をイメージした重厚感のあるデザインに仕上がっています。4メートルほどある柱は巨大なサイネージになっていて、こちらにも日本の美しさをイメージした映像が流れる仕組みになっています。さらにソファには、たくさんのコンセントが用意されているので「ちょっと仕事が残っている」という方はパソコン作業もできます。

 周りのお店で買ってきたテイクアウト商品を食べるのもよしで、広い場所なので手荷物が多い方や子連れにも嬉しいスペースです。周りには世界的なブランドのお店もたくさん入っているので、ここで休憩してお買い物してまた休憩してみたいなこともできます。

 そもそも関空の工事をなぜ進めてるのかというと、2025年の大阪・関西万博で増えるであろうインバウンドのお客さんを気持ちよく迎えるためということです。1994年の開港当初は、国際線が1200万人、国内線が1300万人で、国内線の利用者の方が多いという想定だったんですが、2018年度は国際線が2000万人超え、国内線が400万人なので5倍以上でした。そこで、国際線のショッピングエリアを1.6倍に増やし、駐機場もより国際線の利用にあてるという工事が進められています。

 全ての工事が終わる頃には年間4000万人のお客さんを受け入れられるようになるということです。まだこれから保安検査場などの工事は進んでいきますが、2025年春にはグランドオープンするということで、大阪・関西万博の頃には準備万全で、インバウンドのお客さん迎えたいということでした。

最終更新:12/05 18:06

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