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ALS嘱託殺人 元医師に懲役2年6ヵ月の実刑判決 京都地裁「自殺幇助の側面」「苦痛を与えていない」

12/19 12:36 配信

 難病のALS=筋萎縮性側索硬化症の女性に依頼され、薬物投与により殺害した罪などに問われた元医師の男に対し、京都地裁は19日、懲役2年6ヵ月の実刑判決を言い渡しました。

 元医師の山本直樹被告(46)は2019年、医師の大久保愉一被告(45)と共に、京都市内に住んでいたALSを患っていた女性(当時51歳)の依頼を受け、薬物投与により殺害したとして、嘱託殺人などの罪に問われています。

 これまでの裁判で山本被告側は、「大久保被告の犯罪で、山本被告は従属的な関与だった」などとして無罪、または幇助にとどまると主張していました。

 一方の検察側は、「被告らはゲーム感覚で犯罪を成し遂げていて、内省の深まりは、はなはだ不十分である」などとして、懲役6年を求刑していました。

 19日の判決で京都地裁は、山本被告が大久保被告から事前に説明を受け「事前に認識・了承していたことが推認される」と嘱託殺人罪を認定した上で、「被害者からの真摯な嘱託を受けた自殺幇助の側面がみられ、被害者に苦痛を与えていない」などとして、懲役2年6ヵ月の実刑判決を言い渡しました。

最終更新:12/19 12:56

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