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29歳教師が生徒同士のいじめ“あおる”発言 自身も被害生徒の尻蹴る暴行 保護者へ不適切対応した校長含め懲戒処分に 大阪・摂津市
12/26 18:22 配信
男子生徒へのいじめをあおるような発言をしたうえ、自身も生徒の尻を蹴るなどしたとして、摂津市立の中学校に勤める男性教師が減給10分の1(6ヵ月)、その後の対応に問題があったとして、校長が減給10分の1(1ヵ月)の懲戒処分とされました。
大阪府教育委員会によりますと、摂津市立の中学校で今年6月、男子生徒が上級生数人から、はがいじめにされ、くすぐられていた際、通りかかった担任の男性教師(29)は、上級生から「やっていい?」と聞かれ「やれ、やれ」といじめを助長するような発言をしたといいます。
さらに教師自身も、横向きに倒れた生徒の尻を複数回蹴る暴行を加えたといいます。
また、校長(50)は関係者らへの聞き取りを指示しましたが、教師から「(生徒を)引き離すつもりが足が当たった。蹴るつもりはなかった」「『仲良く』やれ、やれ、と言った」などと弁解されたことを理由に、暴行の事実を認めなかったといいます。
さらにこの校長は当日、教師と一緒に校長室で話をしていた際、来室した保護者を目にしてとっさに教師に対して席を離れるよう伝え、保護者に「教師は不在」と嘘をついたうえで約2時間、話し合いを続けたといいます。
終盤、ついたての後ろに隠れていた教師が物音を立て、保護者に教師の存在が発覚しました。その場で、教師は生徒を蹴ったことを認めたといいます。
保護者は学校側の対応に強い不信感を募らせ、現在も教師からの謝罪を受け入れていないといいます。
その後の調査で、生徒が約1ヵ月間にわたり上級生にいじめられていたことが判明し、学校はいじめの「重大事態」に認定しました。
府教委の聞き取りに対し、教師は「生徒と一緒に加わって遊ぼうとの思いで生徒を蹴った」「蹴ったと言うと体罰になると思い、不誠実な説明をした」と話しているということです。
最終更新:12/26 18:22