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「よく生きていたと思う」「父の位牌と並べたい」長男語る 地震発生72時間超で救出の89歳女性死亡
01/19 14:10 配信
石川県輪島市で能登半島地震発生から72時間を過ぎて救出された89歳の女性が、病院搬送後に亡くなりました。倒壊した家屋の片付けにきた女性の長男が取材に応じ、「家がこんな状態でよく生きていたと思う」と話しました。
1日に発生した石川・能登半島地震では多くの建物が倒壊し、1階部分が完全に潰れてしまっている家屋も少なくありませんでした。
生存率が大幅に下がるとされている発生72時間を過ぎて救出された外節子さん(89)は、地震発生時に潰れてしまった1階部分にいましたが、消防が落下した2階部分の床に穴を開け、奇跡的に救出されました。
長男の武志さん(60)によると節子さんは救出後、口調ははっきりしていましたが、その後、容態が急変し、6日未明に亡くなったということです。
倒壊した家屋の片付けにきた武志さんは「家がこんな状態でよく生きていたと思う」「だいぶ前に亡くなった、父の位牌とかがあるんですが、それは取り出してあげたいなと。母と一緒に並べたい」と話しました。
節子さんが救出された際、同居していた次男の忠司さん(58)は節子さんに覆い被さるようにして亡くなっていました。
当時、武志さんは「弟が母をかばってくれたんだろう」と話していました。
最終更新:01/19 14:10