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オウム・松本元死刑囚らの死刑執行文書は黒塗り 開示求め弁護士とジャーナリストが提訴「国民が死刑制度の評価・検討できなくなる」
01/23 18:47 配信
大阪弁護士会の弁護士らが国に対し、オウム真理教の元代表ら元死刑囚6人の死刑執行に関する文書の情報開示を求め、大阪地裁に提訴しました。
提訴したのは、死刑制度や刑の執行について研究している大阪弁護士会の小田幸児弁護士(67)と、ジャーナリストの今西憲之さん(57)です。
2人は去年、過去に死刑が執行された6人の元死刑囚に関する法務大臣の刑の命令書や刑の執行報告とともに、元死刑囚が残した遺言や心情などが記載されている「死刑執行速報」などの文書の開示を請求しました。しかし、ほとんどが黒塗りで、開示されなかったということです。
小田弁護士らは提訴後の会見で、「刑に関する情報が開示されなければ、国民が死刑制度そのものを評価したり検討したりすることができなくなる。適正な評価のために開示することが望ましい」と訴えました。
2人が請求した元死刑囚6人の中には、刑事裁判で死刑を選択する際の量刑判断基準とされる「永山基準」で知られる永山則夫元死刑囚や、オウム真理教の元代表の松本智津夫元死刑囚も含まれています。
提訴を受け、法務省は「訴状が届いていないため、コメントできない」としています。
最終更新:01/23 18:47