関西ニュースKANSAI

【クジラ】大阪湾で目撃情報 弱りつつあるクジラ…今後どうする 府の会議で検討 誘導策など取らない方針

01/26 17:01 配信

 大阪湾で目撃されているクジラについて、府などは死んだ場合に備えて対応方法の検討を始めました。

大阪府などによりますと12日以降、同じ個体とみられる1頭のクジラが大阪湾で複数回目撃されています。
体の特徴からマッコウクジラのオスで、体長およそ12メートル、重さは20トン程度とみられています。

26日午前8時前には堺市堺区の沖合600mで水面に顔を出し、潮を噴く様子が確認されました。

本来なら大型のイカなどがいる水深の深いところへ潜るはずが、この数日、水深10~20メートルと浅い水域にとどまっていて、府などはクジラが弱りつつあるとみて26日に会議を開き、今後の対応などについて確認しました。

大阪湾では去年1月にも、体長15メートルのマッコウクジラが入り込み、その後死んでいます。
今回も死んだ場合に速やかに対応できるよう、埋設、焼却、ほかの海域への移動の3つの案を検討しています。

吉村洋文知事は「できれば太平洋に戻ってほしいが、万が一に備えて迅速に対応できるようにしたい。死んだとしても生き物。敬意を持って対応すべきだと思う」と述べました。

府は、過去にうまくいかなかった、音を鳴らしてクジラを湾外へと誘導する方法は取らない方針で、海上保安庁などとも連携し、クジラの動向を見守っていくということです。

クジラは、12日に神戸市の六甲アイランド周辺で目撃されてから、5日後に大阪府岸和田市で姿が確認され、さらに22日には兵庫県西宮市や尼崎市の沖合で発見されるなど回遊している様子でしたが、23日以降堺港周辺から大きな動きがないということです。

最終更新:01/26 17:01

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる