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「今まで苦しい戦いをしてきた」旧優生保護法めぐる訴訟 1審判決を破棄し国に賠償命じる判決 大阪府の夫婦が逆転勝訴

01/26 19:50 配信

 旧優生保護法のもとでの不妊手術をめぐり、聴覚障害がある女性と夫が国に賠償を求めた裁判で、大阪高裁は1審判決を破棄し、国に賠償を命じる逆転勝訴の判決を言い渡しました。

 大阪府の70代の女性は、1974年に聴覚障害を理由に旧優生保護法に基づく不妊手術をされたのは違憲だとして、夫とともに国に損害賠償を求めていました。

 1審の大阪地裁は、旧優生保護法は違憲だと認定した一方、夫婦が訴えを起こせる期限を過ぎていたとして、訴えを棄却し、夫婦側が控訴していました。

 26日の判決で大阪高裁は「戦後最大の人権侵害」と旧優生保護法は憲法違反であると認定し、夫婦の訴えについても期限は過ぎておらず認められるとして、国に対し1320万円の支払いを命じました。

 原告の女性は「今まで苦しい戦いをしてきた」「国に謝罪を求めたい」と話しています。

最終更新:01/26 19:50

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