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青葉被告は20分間の面会で何を語った? 「本当の気持ちを話してほしい」遺族の思い 京アニ放火殺人事件

01/29 18:01 配信

 京都アニメーション放火殺人事件で、死刑判決を受けた青葉真司被告が遺族の男性と拘置所で面会しました。裁判では語られなかった青葉被告の思いとは。

 大阪拘置所から出てきたのは、事件で犠牲となったアニメーター・寺脇(池田)晶子さん(当時44歳)の夫。青葉真司被告と面会してきました。

(寺脇晶子さんの夫)「(青葉被告が)話したいっぽい感じに受けた」

 青葉被告は、京都アニメーション放火殺人事件の裁判で36人を殺害するなどの罪に問われ、死刑判決を受けましたが、翌日に弁護側が控訴。
 これに寺脇さんの夫は「機械的な控訴はやめてほしい」と話していました。

 29日面会した時には「あなた(青葉被告)を責めるつもりはまったくない、青葉さんの本当の気持ちを話してほしい」とお願いしたといいます。

(寺脇晶子さんの夫)「僕もちょっと意外だったんだけど、僕にどなりつけられると思っていたみたい」「大げんかになるもんだと思ってたって」

 本当の気持ちを知りたいという思いに青葉被告は―
「ものすごく青葉さんは困ってはった、そうは言いますけど、どこまでしゃべってもいいもんなんかって」

 寺脇さんの子どもの話が出た時は―
「うちは子どもが残されてしまったって言ったときに、『申し訳ない』って感じで頭を下げた。言葉は発してはらへんかったけど、深く深く頭下げてはった」

 面会時間は20分。29日の面会では、青葉被告は弁護方針の違いから弁護人を解任する意向を示したということです。

 一方、一審を担当した弁護士は取材に対し「控訴審も引き続き弁護人として選任されることを希望する旨の書面を26日接見時にいただいており、29日の接見でもその旨を確認しております」「なお、最終的に控訴審の弁護人が誰になるのかは、少なくとも高裁の判断まで分かりません」としています。

 寺脇さんの夫は、29日はまず話を聞くことに徹し、時間をかけて本音を聞きたいと考えています。

最終更新:01/29 18:01

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