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被告の主張は「詭弁」と検察指摘 ALS患者女性の嘱託殺人などの罪で医師の男に懲役23年求刑
02/01 12:38 配信
京都市で難病のALSの女性に依頼され、殺害したなどの罪に問われている医師の男の裁判で、検察側は懲役23年を求刑しました。
医師の大久保愉一被告(45)は、元医師の山本直樹被告(46)と共謀し2019年、京都市内でALS患者の女性(当時51歳)から依頼されて、殺害した嘱託殺人の罪などに問われています。
これまでの裁判で、大久保被告は嘱託殺人罪については起訴内容を認め「女性の願いをかなえるために行った」と述べ、弁護側は「嘱託殺人罪で処罰するのは、憲法に反する」と無罪を主張しています。
2月1日の裁判で検察側は「医療知識を悪用し、犯罪を繰り返していた」と指摘し、(大久保被告の主張は)「真摯な安楽死を実践するものとは程遠い詭弁というほかない」として、山本被告の父親に対する殺人罪などと合わせて懲役23年を求刑しました。
一方、弁護側は「女性は自ら選んだ穏やかな死を望んでいた。被告の行為はそれを実現した」と主張しました。判決は3月5日に言い渡される予定です。
最終更新:02/01 18:51