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「息子の死が何もなかったようにされるのは許せない」26歳医師が過労自殺 遺族が病院側を提訴

02/02 18:08 配信

 神戸市東灘区にある「甲南医療センター」の医師が2022年に自殺したのは長時間労働が原因だとして、遺族が2日、病院側に対し約2億3400万円の損害賠償を求めて訴えを起こしました。

 おととし5月「甲南医療センター」に勤めていた医師の高島晨伍さん(当時26歳)が神戸市内の自宅で自殺しました。

 西宮労働基準監督署は、高島さんが亡くなる直前100日連続で休日がなく、1ヵ月間の時間外労働は207時間に上っていたとして、去年6月に労災を認定しました。

 また去年12月には、病院の運営法人「甲南会」と男性院長らを労働基準法違反の疑いで書類送検しています。

 一方、病院側は、高島さんに過重な労働をさせた認識はないと説明。時間外労働には知識や技能を得るための「自己研鑽」も含まれると主張しています。

 高島さんの遺族は2日、病院側が長時間労働を知りながら、業務の軽減などの措置をとらなかったとして約2億3400万円の損害賠償を求めて、大阪地裁に提訴しました。

(母・淳子さん)「晨伍の死が何もなかったかのようにされるのは、家族として許すことはできません」

 甲南医療センター側はABCテレビの取材に「真実に基づき、裁判所に適切にご判断を頂くべく、誠実かつ適切に粛々と対応してまいる所存です」とコメントしています。

最終更新:02/02 18:08

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