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「これほどの石垣が見つかったのは奇跡」明智光秀が築いたとされる“幻の城”で長さ30メートルの石垣発見 大津・坂本城跡
02/07 20:38 配信
戦国武将の明智光秀が築いたとされる坂本城(大津市)の跡で、長さ約30メートルの石垣などが見つかりました。
坂本城は詳細な記録が少なく「幻の城」とも呼ばれていて、専門家は「これほどの石垣が見つかったのは奇跡」と評価しています。
大津市の文化財保護課は、宅地造成に伴う発掘調査(約900平方メートル)で、坂本城のものと考えられる石垣と堀を発見したと発表しました。
坂本城は、織田信長が明智光秀に作らせた城とされていますが、詳細な記録が残っておらず「幻の城」と呼ばれてきました。
今回見つかったのは長さ約30メートル、高さ約1メートルの石垣と、幅約8メートル分の堀で、坂本城の外側を囲っていたとみられます。
滋賀県立大の中井均名誉教授は「地上にまったく痕跡を残していない坂本城で、これほどの石垣が検出されたのは奇跡と言ってよいだろう」とコメントしています。
また、大津市文化財保護課の担当者は「(坂本城は)『幻の城』って、よく言われるんですけれども、今その『幻』が現実になりつつあるのかな、という実感があります」と話しました。
大津市は10日と11日に、市民向けの現地説明会を開くということです。
最終更新:02/07 21:47