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大阪市「貯金」225億円取り崩しへ 万博準備費用で収支不足に転落も「やむをえない」 新年度の当初予算案公表
02/15 13:40 配信
大阪市は15日午後に新年度の当初予算案を公表し、大阪・関西万博の準備費用(約808億円)などで収支不足となるため、市の貯金に当たる「財政調整基金」から約225億円を取り崩すとしました。
市の新年度の一般会計当初予算案は、前年度よりも約1079億円増え、総額約2兆167億円です。
新年度は万博の準備作業がピークを迎えるため、市は去年春の時点ですでに171億円の収支不足を見込んでいましたが、会場建設費が去年11月に大幅に上振れした(2350億円)ことなどの影響で、収支不足の幅は225億円に広がりました。
市は、財政調整基金(約2690億円見込み)の一部を取り崩して対応します。
市は財政再建により近年、予算の収支均衡を達成できていましたが、「万博開幕の前年度ということもあり、やむをえない」(財政局)としています。
このほか、市が計画している0~2歳児の保育料無償化事業(新規約21億円)や、職員の退職年齢の引き上げに伴う退職手当の増額(前年比約115億円増)なども、歳出増に影響したということです。
最終更新:02/15 13:40