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「軽々しく殺害に及んだ」「利益を求めた犯行」ALS女性患者への嘱託殺人罪 医師の男に懲役18年の判決 京都地裁

03/05 19:03 配信

 ALS患者への嘱託殺人などの罪で懲役18年の判決です。

 医師の大久保愉一被告(45)は、別の元医師と共謀し2019年、京都市内でALS患者の女性(当時51歳)から依頼されて殺害した嘱託殺人の罪などに問われています。

 これまでの裁判で、大久保被告は「女性の願いをかなえるためだった」と述べ、弁護側は「嘱託殺人罪で処罰するのは憲法に反する」として無罪を主張し、検察側は元医師の父親に対する殺人罪などと合わせて、懲役23年を求刑していました。

 5日、京都地裁は「SNS上での短いやりとりのみで嘱託に応じ、軽々しく殺害に及んだ」とした上で、「真に被害者のためを思っていたとは考えがたく、利益を求めた犯行」だとして、懲役18年を言い渡しました。

 判決後、ALS患者らが会見を開きました。

 (日本自立生活センター・岡山祐美さん)「生きたいのに、死ぬ方向に背中を押してしまったという殺人とも言えるのではないかと(感じた)」

 患者らは「生きることを支える社会になってほしい」と訴えました。

最終更新:03/05 19:03

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