関西ニュースKANSAI

アスベスト健康被害 給付金の受給対象者めぐる裁判で和解成立 国が遺族に全額支払いへ

03/11 22:08 配信

 アスベストを吸いこんで中皮腫で死亡した男性のめいらが、給付金の受給対象者を一部の親族に限るのは不当だとして、国に1430万円の損害賠償を求めた裁判で、国が全額を支払うことで和解が成立しました。

 訴状などによりますと、建設現場で電気工事を請け負っていた兵庫県の男性は、アスベストを吸い込んで中皮腫を発症し、2020年に78歳で亡くなりました。

 男性の兄は、アスベストによる健康被害を受けた労働者などに支給される給付金を申請していましたが、受給前に死亡したため手続きが無効になっていました。

 給付金を請求できるのは本人のほか、配偶者や子ども、両親など一部の親族に限られていて、男性のめいら3人は去年9月、限られた親族しか請求できないのは不当だとして、国に損害賠償1430万円を求める訴えを起こしていました。

 原告の代理人弁護士によりますと11日、国が原告に1430万円を支払うことで和解が成立したということです。

最終更新:03/11 22:08

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる