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【速報】美浜原発3号機運転差し止め仮処分 住民の即時抗告を棄却 大阪高裁
03/15 13:53 配信
運転開始から40年を超えた福井県にある関西電力の美浜原発3号機について、大阪高裁は運転差し止めを求めた地元住民の申し立てを棄却しました。
美浜原発3号機は2021年6月、運転開始から40年を超えた「老朽原発」として初めて運転を再開しました。
これに対し、福井県などの住民らは「老朽化で重大な事故が起きる可能性がある」として、大阪地裁に運転差し止めを求める仮処分を申し立て、関電側は「原子力規制委員会の新基準も満たしており、安全である」と反論していました。
大阪地裁はおととし、原子力規制委員会が運転延長を認めたことから「安全性に問題はない」などとして差し止め請求を却下し、住民らは即時抗告していました。
大阪高裁は15日、1審の大阪地裁と同様に「規制委員会の評価に不合理な点は見い出せず、欠陥や劣化は認められない」などとして即時抗告を棄却し、運転を認める決定を出しました。
関電は「当社主張を裁判所にご理解いただいた結果であると考えている。引き続き、美浜発電所3号機の運転・保全に万全を期していく」とコメントしています。
最終更新:03/15 14:39