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大久保利通にあてた書簡・・・100年行方不明だった「西郷隆盛書簡」が滋賀で見つかる
03/22 17:22 配信
滋賀県は22日、約100年もの間、行方がわからなくなっていた西郷隆盛自筆の書簡が見つかったと発表しました。
今回見つかった「西郷隆盛書簡」は明治5年(1872年)にアメリカに滞在していた大久保利通にあてて、国内の状況を知らせるために送ったもので、昭和2年(1927年)刊行の「大西郷全集」第2巻に写真つきで紹介された一級史料として知られています。
しかしその後、原本の所在が不明になっていました。
滋賀県によりますと去年9月に大津市内に住む人から滋賀県立琵琶湖文化館に寄託された複数の文化財の中にあったということです。
文化館が写真と比較するなど真贋の鑑定をしたところ、西郷隆盛自筆の原本であることが確認されました。
保存箱の中に京都府の政治家・坪田光蔵氏から公選の初代知事・服部岩吉氏へ寄贈するとかかれた書簡が入っていて、所在不明中に書簡がどのように伝わったのかについても知ることができます。
専門家らは「まごうことなき、南洲隆盛の自筆書簡。筋が通り、均一の行間で書かれるなど筆跡の特徴が如実に表れている」「西郷の書簡は多く存在するが在米の大久保利通に国内状況をつぶさに報告した内容は一級史料として特に貴重なもの」とコメントしています。
滋賀県は今後、文化財講座での紹介や滋賀県公文書館での展示を予定しているとしています。
最終更新:03/22 17:22