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”危険な踏切” 事故を未然に防ぐため南海電鉄が踏切に「AIカメラ」を導入
04/08 12:14 配信
6日、群馬県高崎市の上信電鉄の踏切で小学4年生の女の子(9)が列車にはねられて死亡しました。
大阪府と和歌山県をつなぐ南海電鉄でも、2月に大阪市西成区の踏切で遮断機の誤作動で車と列車の接触事故が、堺市北区の踏切では去年とおととし、2年連続で死亡事故が発生してます。
こういった踏切での事故を未然に防ぐため、南海電鉄がAIカメラを導入しました。
堺市北区にある南海電鉄高野線の中百舌鳥2号踏切は、2年続けて死亡事故が発生するなど、地元住民の間で「危険な踏切」として知られています。
南海では、車は通らず人のみが通る踏切ではこれまで障害物検知装置などがなく、警察は対応を求めていました。
南海は対策として3月、AI技術を用いたカメラで踏切内の異常を検知するシステムを試験導入しました。
踏切内に取り残された人を検知すると、近くの信号機の色が変わり、目視より早く運転士に異常を知らせることができます。
南海電鉄は試験結果を踏まえて、今年度中にAIカメラを本格導入する予定です。
大阪府警北堺署の平松交通課長代理は、「警報機が鳴ったり、遮断機が下りてきた時は踏切内には絶対に入らないでください。また踏切を渡る時は、周囲を確認し、歩きスマホは絶対にしないでください。北堺警察署は今後も南海電鉄と協力して、踏切事故防止に取り組んでいきます」と注意を呼びかけています。
最終更新:04/08 12:14