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和歌山の公立高校から“未来の宇宙飛行士”を 今年度から新設「宇宙探究コース」に県内外から7人の新入生 JAXA元職員が完全バックアップ
04/08 17:47 配信
和歌山・串本の県立高校でこの春、「宇宙」専門のコースが誕生し、注目を集めています。
本州最南端・和歌山県串本町にある串本古座高校では、今年度から新設された「未来創造学科・宇宙探究コース」に7人の生徒が入学しました。県外からの入学者が半数以上を占めています。
(千葉県からの新入生)
「行事や宇宙のことを学べる。1期生として楽しみはある。ワクワク半分、不安半分」
(神奈川県からの新入生)
「何をやるか全く分からないですけど、どんなことやるか楽しみに」
串本町の高校に宇宙専門コースが新設された背景には、日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」の建設があります。
2021年に完成すると、それをきっかけに県をあげて「宇宙探究コース」を猛アピール。
2022年、仁坂由伸和歌山県知事(当時)は
「『全国の宇宙少年よ、来たれ』というようなコースを作って、このコースを段々と強化していく」
と話していました。
去年開かれた見学会には多くの中学生が駆けつけ、宇宙への高い関心を集めていました。そしてことし3月には、発射場からついにロケットが発射。打ち上げ成功とはなりませんでしたが、多くの人が見守り、町の活性化にも繋がりました。
そんなロケットの町・串本の次なる目標は、モノではなく人材の育成です。串本古座高校では、衛星データの分析などを学ぶことができ、それを宇宙のエキスパート・JAXAの元職員の教員が完全バックアップ。将来的には宇宙飛行士や研究者の輩出を目指します。
(JAXA元職員・宇宙探究コース専任教員 藤島徹さん)
「3年間でしっかりと宇宙を勉強して、その後できれば4年間大学でさらに宇宙を勉強して、最低7年間、宇宙をしっかりと勉強した上で、逆にここに帰ってきてほしいというふうに思ってます。この串本古座高校宇宙探究コースの歴史を作っていかないと、そういう思いになりました」
最終更新:04/08 18:18