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70代患者死亡 糖尿病見落としの背景に「主治医が60人の患者担当」「看護師同士で伝達に漏れ」 遺族に死亡経緯を説明 神戸徳洲会病院

05/17 19:11 配信

 神戸市垂水区の神戸徳洲会病院で、男性患者(70代)に糖尿病の持病があることを主治医らが見落とし、去年9月に男性が死亡した問題で、病院側が14日、遺族に死亡の経緯を説明していたことがABCテレビの取材でわかりました。

 病院の調査報告書によりますと、男性が市内の大学病院から転院する際、当時院長だった主治医が「忙しいだろう」と気を遣い、男性と一緒に来た大学病院の医師から引き継ぎを受けなかったということです。

 さらに大学病院が引き継ぎの際に作成した書面には、男性が「インスリン注射をしている」ことが記載されていましたが、主治医は見落としていました。

 また男性が死亡した直後、遺族には「元々の体力低下に糖尿病が拍車をかけた」と、見落としを説明していなかったと指摘しています。

 見落としの背景として、院内の人手不足により主治医が当時、入院患者を1人で60人前後担当していたことや、看護師同士で伝達に漏れがあったことなどが挙げられています。

 病院側は「現時点で調査結果を公表する予定はない」とした上で、「今後、国の制度に基づいて医療事故調査の専門機関に報告する予定」だということです。

最終更新:05/17 19:11

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