関西ニュースKANSAI

10年後に領収書公開「みんな忘れているから」 “再々提出”した政治資金規正法改正案は「抜け穴だらけの40点」 衆院通過も野党から厳しい声

06/06 18:31 配信

 「政治とカネ」を巡り自民党から”再修正案”が出された政治資金規正法の改正案がさきほど、衆議院を通過しました。

 野党・立憲の幹部が「抜け穴が多すぎて、ブラックボックスどころかブラックホール」と批判した今回の改正案。自民が修正に修正を重ねた内容は、”改革の先送り”とも取れる内容でした。

 政党から政治家個人に配られる「政策活動費」について、現状は何に使ったか明らかにする必要はありません。
 しかし今回、自民は維新の案を受け入れ、支出額に関係なく10年後にすべての領収書を公開するとしました。しかし、野党から厳しい追及が相次いでいます。


 今回衆院を通過した改正案について、ABCテレビのコメンテーター・木原善隆さんは次のように話します。

(”10年後に領収書を全面公開”について)
---10年以上前、地方議会の世界では似たような問題で「政務活動費」というのが大問題になった。オンブズマンとかの力で領収書を公開していったら、とんでもない使い方をしているのがどんどん明らかになって、大問題になった。
 「10年もすれば、みんな忘れてくれるでしょう」と、思ったんじゃないですか? なので10年というのには全く根拠がないです。

(改正案に対する採点)
ーーー骨格が抜け穴だらけで、さらに重要なとこは全部先送り。あえて採点させてもらえば、自民党が最初に出してきた案は20点で、今回の修正案は40点(100点満点)。全然合格点じゃないですよね。
 これで衆院の解散総選挙は遠のきそうですから、先送りしてる部分を全部きちんとやったら、ようやく50点ぐらいだと僕は思ってる。「50点」まで次の選挙までにやるのかどうか、ちゃんと監視しなきゃいけないと思いますよ。全部やってもまだ50点なので、結果不合格です。

 与党に加え維新の賛成で、衆院本会議で可決した政治資金規正法の改正案。
 参院での審議はあすから始まる見通しです。

(『newsおかえり』2024年6月6日放送分より)

最終更新:06/06 23:05

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる