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「『ヤマシタツトム』と呼んでくれ」 還付金詐欺容疑の男が「家族に迷惑掛かる」と本名名乗らず キャッシュカード44枚所持 2億5000万円引き出したか
06/20 12:03 配信
共犯者と共謀して保険料の還付金があると高齢男性ら2人を騙し、金融機関のATMを操作させて合わせて約150万円を送金させたとして、氏名年齢不詳の男が大阪府警に逮捕されました。
男は本名を名乗ると家族に迷惑が掛かると、「ヤマシタツトム」と呼んでくれと話しているということです。
通称「ヤマシタツトム」容疑者は、共犯者と共謀して今年4月、愛媛県と静岡県に住む70代と50代の男性に対し、保険料の還付金があると騙して金融機関のATMを操作させて約150万円を送金させ、大阪市内で現金を引き出した疑いが持たれています。
警察はヤマシタ容疑者の認否を明らかにしていません。
ヤマシタ容疑者はいわゆる「出し子」で、「自分の名前を言うと、家族や周りの人に迷惑を掛けるといけないので言えない。『ヤマシタツトム』と呼んでください。詐欺グループにも、報道でヤマシタツトムが出たら自分だと思ってほしい」と話しているということです。
警察によりますと、ヤマシタ容疑者は被害金の受け皿用に使用した口座のキャッシュカード44枚を所持していて、口座からは約2億5000万円余りが出金されていました。
また、所持していたスマホから2000万円以上の報酬を受け取っていたことが分かったということです。
ヤマシタ容疑者は、広島県内での同様の還付金詐欺で5月22日に広島県警に電子計算機使用詐欺などの容疑で逮捕され、6月12日に氏名不詳の男として起訴されています。
最終更新:06/20 13:41