関西ニュースKANSAI

　京都・祇園祭のプレミアム観覧席での酒などの提供はとりやめとなりました。

　祇園祭のクライマックス、山鉾巡行に合わせ設置される「プレミアム観覧席」は市の観光協会が企画し、去年は一席４０万円の値段に注目が集まりました。今年は最大１５万円に抑え、今月から販売が始まっています。

　一方で、祇園祭を執り行う八坂神社の宮司が、プレミアム観覧席での酒の提供を問題視し、観光協会の理事を辞任すると表明していました。

　観光協会は、今年は酒や食事の提供をとりやめると発表しました。
　（八坂神社・野村明義宮司）「祭として神様を感じ取ってもらえるやり方ではないなと。疫病を沈めるための世界の平和を願う神事としてご観覧いただければありがたい」

　提供中止を受けて野村宮司は、協会理事の辞任を取り下げると表明。観光協会は「祭の歴史や意義を学べる特別な席にしたい」としています。