関西ニュースKANSAI

大阪市の“負の遺産”半年以上契約進まず 「なにわの海の時空館」公募で事業予定者決まったはずが…市が施設の維持管理費を負担

07/12 06:30 配信

 利用者数の低迷で11年前に閉館し、大阪市の「負の遺産」と位置づけられていた「なにわの海の時空館」をめぐり、施設を活用する予定の事業者と大阪市の契約締結が半年以上遅れていて、市が施設の維持管理費を負担していることがわかりました。契約のめどは立っていません。

 「なにわの海の時空館」は入館者の低迷が続き、2013年に閉館しました。その後、施設を活用する事業者が見つからず閉館からの10年間、約7000万円の維持費がかかっていました。

 去年11月、3回目の事業者公募で、大阪の観光コンサルタント会社が事業予定者に決定し、体験型ミュージアムを開業するとしていました。

 大阪市によりますと当初、去年12月までに契約を結ぶ予定でしたが、半年以上経過した現在に至るまで契約は結ばれず、今もめどが立っていないということです。

 土地と建物の所有者は大阪市となるため、本来、事業予定者が支払うはずだった、この半年間の維持管理費約300万円を市が負担していることがわかりました。事業予定者が契約保証金の1億3000万円を準備できていないことから、契約に至っていないということです。

 現在、市が負担している維持管理費は3月に事業予定者から「弊社が負担します」と書面で申し入れがあり、契約締結後に支払われるということです。

最終更新:07/12 06:30

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる