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「嘘八百」「事実無根」メモ自作し“パワハラ疑惑”告発文を批判 県人事当局は「調査が必要」との想定問答を事前準備も 斎藤知事「処分の過程は適切という認識」

08/27 17:59 配信

 兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑などを内部告発した元県民局長が死亡した問題。先日の百条委員会の中で「斎藤知事が自作メモに基づいて告発文を嘘八百と批判していた」とする証言があったことが新たに分かりました。

 先週金曜日に開かれた百条委員会では、斎藤知事によるパワハラ疑惑を巡って6人の県職員に対する証人尋問がありました。

 このうち1人が、告発文書を作った元西播磨県民局長の処分について、「(知事の)部下から『公益通報の結果が出るまでは、処分しないほうがいいのではないか』という進言があった」と証言しました。

 にもかかわらず斎藤知事は、調査結果を待たずに処分できないかを人事当局に打診。元局長は5月に停職3ヵ月の懲戒処分を受けました。

 さらに、百条委員会で出た証言が新たに分かりました。
(斎藤知事・3月)「業務時間中なのに“嘘八百”を含めて文書を作って流す行為は、公務員としては失格」

 告発文書について、こう批判した3月の会見に先立ち、人事当局は「詳細については調査が必要なので申し上げられない」とする想定問答を知事に渡していたといいます。

 しかし、知事は告発文書について「事実無根の内容が多々含まれている文書」といった趣旨のメモを自ら作成し、「これを言うから」と会見に臨んだということです。

 元県民局長の処分の過程について記者から問われた知事本人は。

(斎藤知事)「基本的には今回の懲戒処分に関する調査内容や手続きについて、全体として適切に行われたという認識でいることは今も変わりない。私としては百条委の場で、聞かれたことにしっかり答えていきたい」

 斎藤知事には30日、証人尋問が予定されています。

 前回の県知事選で斎藤知事を推薦した「日本維新の会」は、尋問内容を聞いた上で党としての対応を判断する考えを示しました。

(日本維新の会・馬場伸幸代表)「(30日の知事答弁が)普通の国民の方が聞いて『なるほど』と思っていただける中身かどうか。われわれも見させていただきたい」

 これまで維新は、百条委員会について推移を見守るという姿勢でした。ただ、維新は今年に入り本拠地・大阪の首長選で苦戦が続いていて、党内からは斎藤知事への向き合い方が影響しているとの声も上がっています。

最終更新:08/27 17:59

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