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彦根城の世界遺産登録「他の史跡と合同で」 ユネスコ諮問機関が単独登録に難色か 滋賀県が対応検討

10/09 14:00 配信

 単独での世界文化遺産登録を目指している滋賀県の彦根城について、県はユネスコの諮問機関による事前評価に関する結果報告書の内容を発表し、他の史跡との合同推薦を求めることも考慮すべきと示唆されたことを明らかにしました。

 国宝の彦根城は1992年に候補地として世界遺産暫定リストに記載されて以来30年にわたり、世界遺産登録を目指してきました。

 去年、国がユネスコへ推薦する際の基準となる「イコモス」の事前評価制度を活用するように国から見解があったことをうけ、滋賀県はこの制度を利用。
 県によりますと、彦根城が長年の平和を築いた江戸時代の「大名による地方統治の仕組み」を示す有形遺産とする県の主張について、イコモスは「大名統治の仕組み」自体は世界に類を見ないものと評価したということです。

 一方、彦根城と「大名統治の仕組み」の関係をより厳密に分析し、詳しく説明する必要があるなどと指摘。
 その上で、彦根城単独で説明が難しい場合は、他の史跡と合わせて推薦を求める可能性も考慮すべきと示唆したということです。

 滋賀県は引き続き、3年後の彦根城単独での世界遺産登録を目指していますが、今回の指摘を受け対応を検討するとしています。

最終更新:10/09 14:00

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