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『老人 完全犯罪』と検索したことについて「未解決事件とか好きで調べた」 元妻への被告人質問 “紀州のドン・ファン”殺害事件の裁判

11/11 19:04 配信

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判。

 きょう11日の検察側の被告人質問で元妻は、「自殺の可能性もある」と証言しました。
前回の被告人質問では「男性に言われて覚醒剤を買いに行った」と証言していますが、検察側はこの証言に厳しく迫りました。

資産家・野崎幸助さんが2018年に和歌山県田辺市の自宅で急性覚醒剤中毒で死亡した事件。

元妻の須藤早貴被告(28)が、致死量の覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われています。

裁判では、無罪を主張している須藤被告。

前回の被告人質問では、事件の1カ月半ほど前の4月1日ごろの出来事として、こんな証言が飛び出します。

(弁護士)
「(野崎)社長から、何と言われましたか?」
(須藤被告)
「『覚醒剤でも買ってきてよ』と言われました。冗談だと思って『お金くれたらいいよ』と言ったら、社長が20万円出して、渡してきました。」

須藤被告は野崎さんからお金をもらい、密売人から覚醒剤を購入したと証言しました。

きょう11日の被告人質問では、この発言について検察側が厳しい口調で迫りました。

(検察側)
「覚醒剤の話が出たのは?」
(須藤被告)
「3月24日以降、4月に入ってすぐに言われた感じです。20万円をもらったのが1日か2日なので。」
(検察側)
「1日にお金が振り込まれたので、話を合わせようとしていませんか?」
(須藤被告)
「そんなことはありません。」

捜査段階で、なぜこの話をしなかったかと問われると。

(須藤被告)
「(覚醒剤を)買ったと証言しても、逮捕・起訴されていたので、言ったら怖い目にあうと思うので言えませんでした。警察の中でストーリーがあるのかなと」

一方、須藤被告が事件前に「老人 死亡」、「老人 完全犯罪」などと検索したことについては。

(須藤被告)
「未解決事件とか、サイコパス事件とかそういうのが好きで調べていました。」

では、なぜ、野崎さんが死亡したのか?

(須藤被告)
「死にたい死にたいと言っていたから。自殺の可能性もあるし、事故で(覚醒剤の)量を間違えて飲んでしまったかもしれないし。他殺も…。(裁判で)有識者の話を聞いているとそれは難しいのかなと思います。」

被告人質問は15日にも予定されています。

最終更新:11/11 19:04

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