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相談した交番の警察官が特殊詐欺を見抜けず 50代男性が架空請求で約80万円だまし取られる

11/16 20:48 配信

 11月、京都市山科区に住む51歳の男性が、通信費などの架空請求で約80万円をだまし取られました。

 男性は交番に相談していたにもかかわらず、対応した警察官が詐欺と見抜けず、被害を防ぐことができませんでした。

 警察によりますと、11月12日、京都市山科区に住む51歳の無職男性のもとに通信会社を名乗る男から「クラウドの使用料金が未納で、延滞料金と裁判費用あわせて29万8000円を振り込んでもらわないといけない」と電話がありました。

 電話の内容を信じた男性は、金融機関で指定された金額を振り込もうとしましたが、電話をしながらATMを使用する男性を不審に思った職員に「詐欺の可能性がある」と指摘され、そのまま交番に向かったということです。

 交番で相談している最中にも、男性のもとに再び着信があり、対応していた30代の巡査長が、電話をかけてきた人物と直接会話しましたが、巡査長は「催促の内容に矛盾がなかった」と判断しました。

 男性は、その後、金融機関で29万8000円を振り込んだということです。

 翌13日にも、男性のもとに「他2社にもクラウド使用料の未納がある」などと電話があり、男性は、50万円を振り込みました。

 15日にも、同様の電話がありましたが、そばにいた親族の指摘で、被害届を提出したということです。

 男性は合計79万8000円をだまし取られました。

 山科警察署は「警察官が相手方と電話で接触したにもかかわらず、看破できず、被害を発生させてしまったことが残念。署員の指導を徹底する」としています。

最終更新:11/16 20:48

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