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万博会場建設「予備費」130億円の約半分の支出を決定 パビリオン撤退に伴う再整備やメタンガス爆発の安全対策に

12/02 15:09 配信

 大阪・関西万博の会場建設費をめぐり、「予備費」130億円のうち62億円を支出することが2日、決まりました。海外パビリオンの撤退やタイプ変更に伴う追加費用やメタンガス爆発事故の対策費用に充てられます。

 2日、大阪府・市や万博協会の関係者が会議を開き、2350億円の会場建設費の執行状況について確認しました。

 海外パビリオンの建設遅れに対応するため協会が建設したプレハブ型パビリオン「タイプX」が余り、休憩所などに転用するための再整備が必要になったほか、3月のメタンガス爆発事故を受け、新たに安全対策が必要なことから約87億円の追加費用が発生します。これらは、会場建設費のうち130億円分確保されている「予備費」から捻出されることになります。

 一方、協会は物価の上昇率が想定よりも緩和されていることや、発注・施工内容の見直しを進めたことで差し引いて25億円のコスト削減ができたとして、予備費からの支出は62億円におさまると説明しました。

 予備費は災害時の緊急対応や想定をこえる物価上昇の対応に備えるために確保されていて、そのうち約半分が使われることについて、府の吉村知事は「今回の予備費の執行は適切なものだったと思う」「災害においては、建物が耐震性を備えている上に、保険で一定対応できる」と話しました。

最終更新:12/02 15:09

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