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大阪の性暴力の駆け込み寺「SACHICO」が存続の危機 市民グループが府議会に請願書提出
12/04 18:50 配信
性暴力の被害者を治療や精神面のケアなどで、総合的に支援してきた「性暴力救援センター・大阪SACHICO」が費用や人材の不足で存続の危機にあります。市民グループが存続を求め大阪府議会に請願書を提出しました。
請願書では大阪府による速やかな活動拠点の確保と、被害者をワンストップで支援できる公的な病院を拠点としたセンターの設置を要望していて、存続を求める署名は4万8000筆以上集まりました。
大阪SACHICOは、大阪府松原市の民間病院の内に設置されていて、24時間体制で被害者の相談を受けています。診察や緊急避妊薬の投与のほかに、心のケア、警察への仲介など必要な支援を提供しています。
しかし、運営は医師や看護師の長時間労働による協力で成り立っているほか、費用も病院の負担が大きく、来年3月末での退去を病院側から求められています。
(被害相談した女性)「児童期に被害を受けてずっと言えずにいた。やっと声をあげられたのが、SACHICOに出会ってからです」
提出した請願書は今月の大阪府議会で採択されるかどうか決定します。
最終更新:12/04 18:50