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「想像以上に誤解されている」 岸和田市長が和解調書を会見で公開 「不倫関係だった」と”性加害”を否定
12/06 17:51 配信
女性との性的関係を巡り、裁判で和解していた岸和田市の永野耕平市長が6日会見を開き、和解の内容を初めて明かしました。
永野市長は、女性から性的被害を巡る損害賠償訴訟を起こされ、和解していました。
初めに報道があった11月28日以降数日は「話せない」、「秘匿されている」と和解の内容について説明を避け続けました。
しかし、所属する大阪維新の会が4日、永野市長への「離党勧告」処分を発表。市議会が「不信任」や「辞職勧告」を突きつける可能性も浮上し、永野市長の置かれている状況は日を追うごとに厳しさを増していました。
こうしたなか5日には「僕が想像していた以上に誤解されている。誤解のないように伝えるためには和解調書の全文を公開するほかないと思う」と話し、一転して和解内容を説明すると明言しました。
永野市長は6日、会見を開き、報道陣に損害賠償訴訟の和解調書を配りました。
和解調書は「原告の就職や雇用維持を左右し得る優越的な立場にあって上下関係が自ずと形成されていたと認めるのが相当。被告は配偶者を有する身であることも考慮すると非難を免れることはできない。」と指摘しています。
この調書を受け永野市長は―
「私は数年前から一定期間、一般女性と不適切な関係、不倫の関係にあった。このことについては認めて心から謝罪させていただきたい」
(Q.雇用を左右しうる優越的な立場にあったとされていることについてどう受け止めているか?ー)
(永野市長)「対等な人間関係だと思っていましたし、今も対等とは思っている。ただ世間から見ると年齢的なものもあるし、公人であるとかそういったこともあるので、上下関係があると言われてもしかたない」
永野市長は、不倫関係ではあったものの対等な人間関係だったとしましたが、女性の主張とは真っ向から食い違っています。
(原告女性のメッセージ)
「泣きながら拒絶する私を、立場や権力を乱用し、恐怖でおさえつけ逃げられないようにすることが同意なのでしょうか」
また、関係性の認識についても食い違いがあります。
(永野市長)「3~4年前、だいたい1年くらいの期間“交際関係”にあったと思っている」
ただ、この思いは一方的だったのかもしれません。
女性は「私は被告から異常な執着をされていると感じていました。それから逃れるためには、自ら命を絶つしかないという極端な選択を考えるまでに追い詰められました」とメッセージを残しています。
(Q.交際関係にあったのに訴訟になったのはどうして?ー)
(永野市長)「それについては僕もわからないです。セクハラとかパワハラにあたるようなものではない。もしそういうことであれば、和解の中にそういったことに対する謝罪が出てくるのではないか。精神的な失調について自分に責任があるとは思っていない。裁判の中でもその責任が僕にあるとはなっていません」
永野市長は、今回の裁判で認められたのはあくまで「女性との不倫関係」のみと主張して「性加害」については否定し、女性が心に深い傷を負ったことにも責任はないとしました。
(Q.今日の説明で市民から理解を得られると思うか)
(永野市長)「市民から理解得られるかどうかは僕が決めることではなく市民が決めること。記者の皆さんにもんでいただいて、それに答える形で何とか説明責任を果たすよう努力したい」
最終更新:12/06 18:04