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「金を借りただけ」無罪主張も 加重収賄で元市議に懲役4年の判決 業者に便宜の見返りに現金7500万円 奈良・御所市
12/10 13:14 配信
建設業者に便宜をはかった見返りに現金を受け取った罪に問われている奈良県御所市の元市議会議員に、懲役4年の判決が言い渡されました。
御所市の元市議会議員・小松久展被告(72)は、火葬場の建設工事を、建設会社「ゴセケン」を代表とする共同企業体が受注することで事前に合意していたことを知りながら、市議会でゴセケンが工事を請け負う議案に賛成し、見返りに現金7500万円を受け取ったとする加重収賄の罪に問われています。
小松被告は、「金を借りただけで賄賂ではない」と無罪を主張し、検察は「共同企業体の意向に沿うように工事の発注方式などを変更させていた」と、懲役7年を求刑していました。
判決で大阪地裁は、「7500万円もの大金を供与する理由は受注調整に対する謝礼以外にはない」として、小松被告に懲役4年を言い渡しました。
最終更新:12/10 13:14