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19年前の「いじめ」で当時の担任に“口頭厳重注意” 小学校の同級生から暴行、50万円脅し取られる被害 神戸市教委
12/20 20:00 配信
神戸市立の小学校で19年前、当時5年生だった男性が受けたいじめをめぐり、神戸市教育委員会は20日、関係者の処分を発表しました。
処分は
▼当時の担任だった50代男性教師を、結果的にいじめの実態に気付くことが出来なかったとして「口頭厳重注意」
▼すでに退職している当時の校長や教育長、教育委員会の職員ら5人を「文書訓戒」「口頭訓戒」などに相当
という内容です。
この問題では被害にあった男性は2005年、小学5年生の時に複数の同級生から暴行を受けたり、約50万円を脅し取られたりするなどの被害を受けました。
2009年に民事裁判でいじめと認定されましたが、神戸市教委は「被害者に十分な聞き取りが出来ず、いじめと断定出来ない」との主張を続けました。
その後、2020年に第三者委員会が設置され、去年5月に「いじめがあった」と認定。市教委が被害男性への聞き取り資料を組織的に隠蔽し続けていたとして「虚偽答弁を重ねるなど、非常に悪質」と指摘する調査報告書をまとめました。
これを受けて市教委も初めていじめと認定し、そこから約1年半たった20日、当時の関係者の処分を発表しました。
市教委は処分発表までに1年半かかった理由を「19年前の事案で調査対象の職員が多く、その多くが退職していたことと、調査する資料が膨大だった」としています。
最終更新:12/20 20:00