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林真須美死刑囚の再審請求を棄却 和歌山カレー毒物混入事件 大阪高裁

01/29 13:03 配信

 1998年に和歌山市の夏祭り会場でカレーに猛毒のヒ素を混入させ、殺人罪などで死刑が確定している林真須美死刑囚(63)が起こした裁判のやりなおし(再審)の請求で、大阪高裁は即時抗告を棄却しました。

 再審請求で林死刑囚側は、「被害者からはヒ素と青酸化合物が検出されていて、青酸化合物が含まれていれば第三者の犯行」などと主張。
 1審の和歌山地裁は2023年、「青酸化合物は正常な血しょうの中にも存在する」などとした上で、被害者から検出された青酸化合物は、「毒物として用いられた可能性を伺わせるには到底足りない」として請求を棄却していました。
 大阪高裁は27日付けの決定で、「被害者の症状はいずれも急性ヒ素中毒で、原因はカレーに混入されたヒ素と判決で認められている」として、和歌山地裁の決定に不合理な点があるとは認められないと判断しました。

最終更新:01/29 13:12

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